東日本大震災から9年

2020-03-11 10:40:00 | 日記
 あれから9年が経過した。避難生活なお47,000人とある。岩手県が985人、宮城県が3,969人、そして福島県が30,914人で全国に散らばっている避難者を合計すると47,737人とある。東北地方以外に避難した人は11,869人である。福島県がダントツの被害地域であることはいうまでもなく原発による放射能による避難生活者でこの人々は今後何十年単位での避難生活を余儀なくされる。津波の最大被害地域の岩手県は復興が進んでいるのか1,000人を割り込んでいる。東電福島原子力発電所の解体に向かっての工事が日夜多くの作業員によって進められているがこの人たちは放射能被ばくという現実と闘いながらの毎日である。政府東電はこの人たちを一種捨て駒的存在として扱っている。お上のすることは何時の時代も同じことである。国会中継をみてもこの種の質問は与野党からひとつも出ない。
 新型コロナが全世界を覆い地球が委縮している状態だ。米国でさえ警戒をし始めてその気分が大きく広がっている始末である。日本の私たちはオリンピックは大丈夫かとの声も上がり始め、プロ野球は開催の延期を発表しJリーグも同様の気配、センバツ高校野球はどうするか今検討中とのこと。身近な地域の人々の楽しみの寄り合いも中止中止で旅行も電車に乗ることも控えめでGDPに大きなダメージを与えている。面白いのは無観客での開催に突っ込んだ大相撲春場所だ。誰もいない観客席の中央に土俵があり審判員だけがいわば観客のような状態での勝負である。行司が「残った残った」と声を張りあげまるまる太った力士がいつものように勝負らしきものをしている。それを見て「どうして?つまらない来る日も来る日も取っ組み合いの毎日ではないの?」と憐れみを通り越して滑稽さが漂うのは私ひとりか。この国難いや全世界中が非常事態の中でこんなことをしていて大丈夫なのかと思う。この相撲を後ろで支えているNHKにも大きな責任がある。彼らはNHKの放送権料が頭にあっての開催なのだ。
 今日の政府主催の東日本大震災慰霊行事は中止される。東北の被災地の皆さんにはまことに申し訳ない次第である。