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広島原爆から74年

2019-08-06 08:48:12 | 日記
 広島は74年目となる「原爆の日」を迎える。原爆投下機はご承知の通りポール・テベッツ機長の「エノラ・ゲイ」機だが、気象観測機が3機先発で飛べたっている。広島と小倉、そして長崎上空の気象観測のためだった。エノラ・ゲイの随伴したのはラジオ・ゾンデ搭載機の指揮官補佐のチャールズ・W・スウイニー機長の「グレート・アーテイスト」機と写真撮影のジョージ・マクオート機長の「ネッセサリー・イーグル」機の3機が広島に向かった。
 広島原爆はウラン235の核爆弾で「リトルボーイ」の名前がつけられていた。このウラン型核爆弾は扱い方が難しいいつ爆発するかわからない使用するほうでもひやひやものであったらしい。テニアン空港から飛び立って広島上空に差し掛かる前に爆薬を充填しスウッチオンとする飛行だったようで、乗組員も無事生還できるかわからないような危険な飛行だったと記録にある。写真撮影も現像に失敗して動画の記録は失われてしまったがモノクロの写真は記録された。
 ウラン核爆弾はこの広島原爆だけに使用された。ウラン濃縮は当時としても大変なコストがかかり広島原爆を作るためだけに作られ実験はされなかったとある。つまり、ウラン235は臨界に達すれば間違いなく連鎖反応がおこることが証明されていて科学者も自信を持っていたようだ。ニューメキシコの砂漠で実験されたあの「トリニテイ」だがあれはプルトニウムによる爆弾の実験だった。
 ウラン235の濃縮はコスト面で高価なものになるがプルトニウムは原子炉で容易に大量に作れることが分かっている。従って現在の核爆弾は殆どがプルトニウム爆弾だという。現在核爆弾の保有が認められている国は国連の常任理事国の5つの国と自身で開発したインドとパキスタンとそれに北朝鮮が保有しているらしいが、核兵器の開発にはウラン型にしろプルトニウムにしろそれぞれに大変な技術を要する。
 原子力発電だが、今では原子炉から出る放射性廃棄物の捨て場所がなくて困っているという。一度できてしまったこの原子炉から出てしまうゴミが処理できないでどこに捨てようかが議論されている。未来のエネルギーともてはやされた原子力発電ではあったが、なんのなんの化石燃料はまだまだ沢山地中に眠っていて掘り尽くされることは心配ご無用とのこととある。