こころの宝物

「きれい・ねっと」の本づくりのこと
「なおちゃん流ホ・オポノポノ」のこと
あなたのこころにも宝物が増えますように…

しあわせのはじまり

2013-06-06 17:06:28 | こころの宝物

本日無事に『クリーニングの真実』発売となりました。

2日の講演会では30冊の先行販売分が完売で

100名に近いご予約もいただいて……。

ほんとうにありがとうございます。

今日ほとんどをメール便にて発送させていただきましたので

皆さま、楽しみにお待ちくださいね♪

お役に立つところが少しでもありますようにと

心よりお祈りしています。

 

なお、備考欄に「ブログを見た」と書いたら送料無料キャンペーン!!は

今月中くらいは続行しますので、ぜひお書き添えくださいね。

(書店での販売は6月中旬になる予定です。

 お求めはネットショップかお電話079-285-2215 FAX079-222-3866

 までよろしくお願いいたします)

 

また6月15日(土)東京、7月14日(日)神戸の

『マトリックスの真実』出版記念講演会も

まだお席ございますので、ぜひご参加いただけましたら幸いです。

当日は、私、司会をしつつ、クリーニングについて

ちょっぴりお話しさせていただく予定です。(販売もします♪)

 

さて、ミクシィなどでつながっている方はご存知かもしれないのですが

今日は『クリーニングの真実』のはじまりの日であると同時に

実は愛息たつきの13歳の誕生日です♪

 

『いのちのエネルギー』や『宇宙のリズムにそった生き方』

新刊『マトリックスの真実』など文心Booksのスタート地点となった

新日本文芸協会の会報『文心』の第1号「はじまり」には

「はじまり」をキーワードにした作品が収められているのですが

そこに私も一つ、作品を寄稿させていただいています。

息子の誕生日に想いを寄せて、ご紹介させていただきたいと思います。

 

たつき、広いひろいこの宇宙の中で

私を母と選び、生まれてきてくれてありがとう

たくさんのしあわせを、本当にありがとう

 

 

しあわせのはじまり 

                               山内 尚子 


薄曇りの春の日の午後、産み月を前にした検診の結果に 
私は反発していました。 


いろいろと検査をして、ずいぶん待たされたあとの先生からの言葉は 
「骨盤が小さすぎて、赤ちゃんが出てくることができません。 
 帝王切開での出産をなさってください。」 


耳を疑いました。 


自然に産んで、母親のおなかに生まれたばかりの赤ん坊を乗せると 
赤ん坊は、本能で初乳を口に含むといいます。 
これが赤ん坊の免疫機能を格段に高め、 
情緒面では、母子ともに深い愛情と安らぎを与え、絆を深めます。 


夢見てきた 
人間本来の優しい出産の姿。 


順調だったはずの経過はなんだったんだろう。 
私は、どうしても自然分娩をと、先生に訴えました。 


すると穏やかだった先生の口調が、急に厳しく変わりました。 


「出産は、赤ちゃんとお母さんがいっしょにするものです。 
 お母さんの場合、自然分娩は赤ちゃんを危険にさらすことになる。 
 どんなにすばらしい出産方法だったとしても 
 そのお産は、優しい出産とは言えないのではないですか?」 


はっとしました。 


出産という初めての経験に戸惑い、たくさんの情報に流されて、 
忘れかけていた大切なことがありました。 


私ののぞみはひとつ。 


この、きらめくような新しい生命とともに 
しあわせに生きること。 


漠然とした不安がすこし溶けた気がしました。 


これからも思い通りにならないことは続くでしょう。 
信じた道に裏切られたり、つまずいたりする日もあるでしょう。 


それでもしあわせに生きる道は、いつもそばにある。 


私たちの、かけがえのない生命をつないでいくかぎり。 


辛いときには手をあげて、助けを求めればいい。 
それが自然の叡智だとしても、文明の利器だとしても 
しあわせに向かうこころに、変わりはないのだから……。 


私たちは、しあわせな出産をしよう。 


初夏の晴れた日の午後、元気な産声とともに、 
私たちのしあわせが、はじまりました。 



            文心創刊号「はじまり」(2006年9月15日発行)より