伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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凛として・・・灯台

2017-06-01 19:29:01 | 
 先日の室蘭民報の日曜版で

 素敵な詩に出会えた。


 石垣りんさんのような凛とした詩であったが


 私はこのかたの詩のほうが力まずさらりとして

 柔軟性があり好き


 共感した。


 


 

 石垣りんさんの詩


「表札」

自分の住むところには

自分で表札を出すにかぎる。



自分の寝泊りする場所に

他人がかけてくれる表札は

いつもろくなことはない。



病院へ入院したら

病室の名札には石垣りん様と

様が付いた。



旅館に泊まつても

部屋の外に名前は出ないが

やがて焼場の鑵(かま)にはいると

とじた扉の上に

石垣りん殿と札が下がるだろう

そのとき私はこばめるか?



様も

殿も

付いてはいけない、



自分の住む所には

自分の手で表札をかけるに限る。



精神の在り場所も

ハタから表札をかけられてはならない

石垣りん

それでよい。



 この詩は中学の国語の教科書に載っていた

 かたい詩で若き教師の私はあまり好きではなかったが

 年輪を経て今

 この詩を理解できる年齢になった。


 




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