伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

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ジヤコシカ171

2020-12-17 19:26:01 | ジャコシカ・・・小説

 この人を威圧するような美しさが、彼女そのものなのだ。

 

 「艶ごとの始末は着いたのかしら」

 

 あやは質問には応えずに、遠慮のない言葉をぶつけた。

 

 「もちろん彼とは切れたわ。ただし仕事は別よ。彼は志乃を取り私を棄てた。その選択の結果が

 

出るのはこれからね。

 

 私達は「フローラ」を失った。代わりに私は青山の店とブランド「優」を完全に自分のものにで

 

きた。

 

 「フローラ」では引き続き「優」を扱うし、他の彼の店でも扱う。ついでに青山に手頃な工房も

 

手に入れた。

 

 次はあや、貴方の番よ。札幌にブテックの良い出物があるの。よければそこの店をまかせたい、

 

責任者になって欲しいの」

 

 「またあの女たらしの紐付きでですか」

 

 あやの眼は冷ややかだ。

 

 その眼の奥の表情を追って、優美は声を落とした。

 

 「私を信用できなくなった」

 

 「優美さんをと言うより女が分からないの。貴方も志乃さんも私には解らないの」

 

 優美は視線をあやの瞳から外し、白磁のカツプを両手で包むようにして持ち上げた。

 

 コーヒーを一口、二口飲み終わっても、彼女はカップを手放さない。

 

 静かな沈黙が流れた。

 

 やがて音をたててカップを置いた優美は、優しくあやを見て言った。

 

 「でも貴方はこの仕事が好きでしょう。今までの時間はそのためにあった。ならば簡単に諦めら

 

れないでしょう。

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都会よりも田舎とネットの書き込み

2020-12-17 16:11:24 | ネット

 

大滝の特養でクラスターとネットのニュース

それに対して書き込みがあった。

田舎とか山奥とか書きこんでいた

田舎のどこが悪い・・・

私は田舎で育ったのを誇りに思っている。

都会よりも田舎で育ったほうが

情緒豊かな人間になる・・・。

 

読み進んでいくと

とんでもない書き込みがあった。

 

・じゃあ高齢者の為に若者は色んなことを犠牲にして自粛しろと?

社会に対する責任は常に上の世代が一番大きいのですよ。

高齢者には責任を取っていただくだけです。

役目を終えただけですよ

 

介護施設の入居者はどちらにせよ長くは生きられない人達ですからね。本人も家族も手厚い治療は求めていないでしょう。

 

・合理的に犠牲を出しましょう。
と聞こえてしまう

 

・あんたふざけんなよ、知り合い入ってるんだよ、この書き込みは通報します、

 
と続いていた
 
なんかとんでもないのを読んでしまった。
 
お年寄りを大切しないのは親をないがしろにすると同じ・・・
 
今の日本をこれだけにしたのは誰だと思う
80代90 代の人たちなのですよ・・・
 
君たちはその上で胡坐をかいているだけなのだ。
 
私は現役時代戦争とか原爆の詩に触れると
 
この不毛の地を青々とした実りある地にしたのは皆さんの
お爺ちゃんおばぁちゃんなのですよ・・・と言い続けて来た。
 
こういう書き込みを読むと悲しくなる。

 

コメント (2)
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