滝川は味付きジンギスカン発祥の地として知られていますが、その起源は北海道立滝川種羊場内で職員の
方々が食べていた味付きジンギスカンにあります。
私が5~6歳の頃の我が家は家具職人を大勢抱えて注文家具を製作していましたが、お客さまの中に幾人
かの種羊場の職員の方々がおられ、その方々に羊の美味しい食べ方を教えていただいて機会あるごとに
大勢で調理してご近所さんも招いて食べたものでした。
何故大勢で調理したかというと、羊肉を漬け込むタレづくりに人手を要したからでした。リンゴ、ミカン、ニンジン
ニンニク、タマネギを大量に擦り下ろして、酒や醤油や味噌の調味料に混ぜ合わせたタレを作る工程に人手
が必要だったのです。そして、出来上がったタレに二日に渡って漬け込むと熟成された味付きジンギスカンが
出来上がるのでした。
その味は、今の味付きジンギスカンとは幾分異なって、果物のほのかな酸味が漂ったあっさりとした味でした
ので幼児や年配の方も幾らでも食べることができ、食べ過ぎても消化不良を起こすことはありませんでした。
その幻の味を「種羊場レシピ」に忠実に従って復活させたのが「丸加ジンギスカン」なのです。
復活にご尽力されたお一人は東京から滝川に移住されて、町興しに積極的に活動されている
高橋さんでした。
実は、写真家の
川上さんのお招きで高橋さんとともに28日に「丸加ジンギスカン」をご馳走になったのですが、
あまりの懐かしい味、完璧な味に感激して、写真を撮り忘れて食べることに夢中になってしまったのでした(・・;)
そこで、写真を撮るなら今日しかない!(明日はフェリーで秋田港→山形へと移動します)と考えて焼肉レストラ
ン「グリーンヒル丸加」に出かけて撮ったのが以下の写真です。
▲焼肉レストラン「グリーンヒル丸加」と「種羊場レシピ(1954年)」です。
▲タレに漬け込まれて熟成された肉、色合いも最高です。たっぷりの野菜とともに焼きますが、焼いたトマトの味
はとろけるほどの美味しさでした。
▲しかも、明るく接してくださった美人のお姉さんとの会話も弾んでしまい、いっそう美味しくいただきました。
馴染みの味付きジンギスカンの原点の味「丸加ジンギスカン」をどうぞご賞味ください。焼肉レストラン「グリー
ンヒル丸加」は「丸加高原伝習館」の裏手にあります。伝習館を目指してお越しください(^^)/
▲食後は伝習館前のコスモス畑に行きましたが、コスモスの背丈が低くて撮影するには風も強かったので丘を
撮るに止めました。
▲丸加山の稜線部では幾つかの牛の群れが行ったり来たりを繰り返していました。
明日は苫小牧東港からフェリーで秋田港、そして9月1~2日に山形県で開催される「第7回東日本チェンソーア
ート競技大会」会場(金山町)を目指します。