ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

真冬のラヴォスお嬢様

2009-12-20 | ラヴォス物語
ラヴォス村に雪の季節がやってきました。

雪が降り積もり、お外で焼き芋をすることもなくなり、お家の暖炉の前で過ごすラヴォスお嬢様・・・腹巻の完成を目指し、編み物をがんばっていますが、1日の半分以上は確実に寝てます。

窓を叩く吹雪を感じながら、暖かいお家の中でお口をふっくら包んでくれる枕の上で眠りにつく・・・ああ、なんて贅沢なんでしょうっとラヴォスお嬢様は今日も幸せです。
もしかたら、今も広い広い宇宙のどこかで、寄生する・・・いえ、住みつくにふさわしい星を見つけることができずにさすらっているラヴォスがいるかもしれません。
この星の恵んでくれる冬よりも、ずっとずっと寒く冷たく暗い宇宙を今もなお彷徨っているかもしれない仲間のラヴォスを思うと、ラヴォスお嬢様はこの恵まれた生活に感謝の気持ちでいっぱいになります。

そして、まだ宇宙をさまよっている仲間のラヴォスを呼ぶために、たまに空へ向ってテレパシーを飛ばしてみるラヴォスお嬢様です。

ラヴォスお嬢様だけでなく、この星に住むラヴォスたちも、仲間を呼び寄せるためテレパシーを飛ばしてみますが、広い広い宇宙では、なかなか届かないようです。
でもきっといつの日か届くときがくるかもしれません。ラヴォスたちはとっても気長です。

宇宙をさすらっていたラヴォスも、きっとこの星を気に入るでしょう。
ラヴォスにとって敵となるような生命体は、この星にはいないので、安心して暮らせるはずです。
そして、この星に住んでいるラヴォスたちが持っている「人間の遺伝子」を分けてあげれば、知性や理性や多様な感性を獲得でき、生活を楽しめるでしょう。
もちろん、地中に潜ってひたすら眠る習性もあるので、この星にやってきても、ただ眠るだけのラヴォスもいるかもしれませんが。

さてさて、冬は特にお家で過ごすことが多いラヴォスお嬢様ですが、いつもお家の中にいるわけではありません。お友達ラヴォスたちと温泉へ出かけることもあります。

桜や紅葉の季節の露天風呂は、お客ラヴォスたちで混み合いますが、冬は冬眠するラヴォスが多いので、すいてます。

露天風呂の中で、いつものように居眠りしてしまうラヴォスお嬢様です。
ふと気がつくと、いつの間にか、夜空に星が輝いてます。お友達ラヴォスはとっくに宿のほうへ戻ってしまったようです。
もちろん、お友達ラヴォスが意地悪して、ラヴォスお嬢様を置いてけぼりにしたわけではありません。「ラヴォスお嬢様はとっても温泉が好きなのだろう、もっと長く温泉につかっていたいのだろう」と思っただけです。
皆それぞれ自分が好きなときに、露天風呂から上がるようにしているだけなのです。
ラヴォスは皆、マイペースなのです。

露天風呂から眺める星が輝く夜空は最高です。
ラヴォスお嬢様は、夜空に向って、またテレパシーをとばしてみます。
未だ宇宙をさすらっている仲間のラヴォスに、この幸せを分けてあげたいと思う心優しいラヴォスお嬢様です。


最新の画像もっと見る