冬のラヴォス村では、毎年恒例になりつつあるラヴォスお嬢様が編み物を始めました。
もちろん、例の腹巻きを編んでいるのですが、いっこうに完成の兆しを見ないままです。この冬こそ完成を目指したいところです。
ところが・・・ああ、なんということでしょう。
ラヴォスお嬢様、一段と腹回りが大きくなり、もっともっと編まなくてはいけないようです。
でも、ラヴォスお嬢様はあわてません。
ここまできたら少しはあわてて欲しいところですが、じっくり愛を込めて編みます。自分の腹巻きなのに愛を込める必要があるのかどうか疑問ですが、愛を込めるか込めないかで、腹巻きの完成度も違ってくるような気もするラヴォスお嬢様なのです。
でも愛をこめると、少々眠くなります。
いえ、愛をこめなくても、眠くなるラヴォスお嬢様ですが、冬眠への誘惑に負けないだけでも偉いのです。
まあ、とにかく・・・腹巻きが完成する日は「遥かなる時の彼方」かもしれません。
ラヴォスおばさんも毎年恒例となった冬限定の「栄養満点、具たくさんのあったかスープ」を作ります。冬限定のため、冬眠を我慢するラヴォスがいるほど、このスープは絶品です。
眠るのが好きなラヴォスお嬢様も、このスープに惹かれてます。
ただ、このスープのおかげで、ますます腹回りが太くなり、腹巻きを大きくしないとならないのが、悩みの種です。
でも、だからといってスープを我慢することは決して決してありません。
腹巻きが早く完成することと、スープで太ることと、どちらをとるか、と言ったら、迷いもせずにスープをとるのがラヴォスお嬢様です。さすがラヴォスお嬢様です。
ラヴォスお嬢様は今日も愛を込めて腹巻きを編みます。まずは自分の腹巻きですが、いずれはお友だちラヴォスの腹巻きを編んであげたいと思っています。心優しいラヴォスお嬢様です。ただ、その完成はいつになるのか分からないだけです。
でもラヴォスたちは皆、気長なので、あまり気にしません。
ああ・・・ラヴォスお嬢様はいつの間にか眠ってしまったようです。きっと夢の中でも腹巻きを編んでいるかもしれません。
あるいは・・・ひょっとして「宇宙を彷徨っている夢」を見ているかもしれません。
ラヴォスの遺伝子の中に・・・遠い過去の歴史に刻まれた遠い思い出です。
いえ、もしかしたら、この「ラヴォス村での生活」が夢であり、ほんとうは未だに暗い宇宙を彷徨っているのかもしれません。
夢から目覚めた時、そこは暗い宇宙かもしれません。
そんなことをたまに思うラヴォスお嬢様です・・・
いえ、ラヴォスお嬢様だけではなく、ほかの全てのラヴォスたちも、たまに思います。
本当はここの星での生活は夢であり、現実は暗い宇宙を彷徨っているのかも・・・
けれど・・・夢だとしたら、なんて長い夢なのでしょう。楽しすぎる夢なのでしょう。
乙女ラヴォスは物語の世界へ、ラヴォス坊やは絵を描き、ひっそりラヴォスは読書を楽しみ、美少女ラヴォスはお勉強に、プリマ・ラヴォスはバレエレッスンに、ラヴォスおばさんはお料理に夢中です。
この星での暮らしは幻かもしれない・・・だからこそ、この星での暮らしはとても大切にしたいのです。
今日もラヴォス村は平和です。
ラヴォスたちの夢の終わりに。
もちろん、例の腹巻きを編んでいるのですが、いっこうに完成の兆しを見ないままです。この冬こそ完成を目指したいところです。
ところが・・・ああ、なんということでしょう。
ラヴォスお嬢様、一段と腹回りが大きくなり、もっともっと編まなくてはいけないようです。
でも、ラヴォスお嬢様はあわてません。
ここまできたら少しはあわてて欲しいところですが、じっくり愛を込めて編みます。自分の腹巻きなのに愛を込める必要があるのかどうか疑問ですが、愛を込めるか込めないかで、腹巻きの完成度も違ってくるような気もするラヴォスお嬢様なのです。
でも愛をこめると、少々眠くなります。
いえ、愛をこめなくても、眠くなるラヴォスお嬢様ですが、冬眠への誘惑に負けないだけでも偉いのです。
まあ、とにかく・・・腹巻きが完成する日は「遥かなる時の彼方」かもしれません。
ラヴォスおばさんも毎年恒例となった冬限定の「栄養満点、具たくさんのあったかスープ」を作ります。冬限定のため、冬眠を我慢するラヴォスがいるほど、このスープは絶品です。
眠るのが好きなラヴォスお嬢様も、このスープに惹かれてます。
ただ、このスープのおかげで、ますます腹回りが太くなり、腹巻きを大きくしないとならないのが、悩みの種です。
でも、だからといってスープを我慢することは決して決してありません。
腹巻きが早く完成することと、スープで太ることと、どちらをとるか、と言ったら、迷いもせずにスープをとるのがラヴォスお嬢様です。さすがラヴォスお嬢様です。
ラヴォスお嬢様は今日も愛を込めて腹巻きを編みます。まずは自分の腹巻きですが、いずれはお友だちラヴォスの腹巻きを編んであげたいと思っています。心優しいラヴォスお嬢様です。ただ、その完成はいつになるのか分からないだけです。
でもラヴォスたちは皆、気長なので、あまり気にしません。
ああ・・・ラヴォスお嬢様はいつの間にか眠ってしまったようです。きっと夢の中でも腹巻きを編んでいるかもしれません。
あるいは・・・ひょっとして「宇宙を彷徨っている夢」を見ているかもしれません。
ラヴォスの遺伝子の中に・・・遠い過去の歴史に刻まれた遠い思い出です。
いえ、もしかしたら、この「ラヴォス村での生活」が夢であり、ほんとうは未だに暗い宇宙を彷徨っているのかもしれません。
夢から目覚めた時、そこは暗い宇宙かもしれません。
そんなことをたまに思うラヴォスお嬢様です・・・
いえ、ラヴォスお嬢様だけではなく、ほかの全てのラヴォスたちも、たまに思います。
本当はここの星での生活は夢であり、現実は暗い宇宙を彷徨っているのかも・・・
けれど・・・夢だとしたら、なんて長い夢なのでしょう。楽しすぎる夢なのでしょう。
乙女ラヴォスは物語の世界へ、ラヴォス坊やは絵を描き、ひっそりラヴォスは読書を楽しみ、美少女ラヴォスはお勉強に、プリマ・ラヴォスはバレエレッスンに、ラヴォスおばさんはお料理に夢中です。
この星での暮らしは幻かもしれない・・・だからこそ、この星での暮らしはとても大切にしたいのです。
今日もラヴォス村は平和です。
ラヴォスたちの夢の終わりに。