ぱふぱふラヴォス

たまに人間たちとの思い出に浸る乙女ラヴォス・・・
どんな思い出があるのでしょうか。

たくさんありますが、一番印象に残った出来事といえば、「ぱふぱふ」です。

もちろん、最初はラヴォスたちは「ぱふぱふ」が何のことだかは分かりませんでした。
どうやら、人間のオスの「お楽しみ」の行為のことを指すようです。

赤い髪の人間のオスはとっても「ぱふぱふ」が好きでしたが、一緒にいる人間のメスは、その「ぱふぱふ」をなかなかやらしてくれないようです。

メスの人間はあまりそのような行為を好まなかったようです。
そこで、メスの人間は、ラヴォスにその行為をやらせようと一計を立てたのです。

メス人間は、丸いラヴォスのお腹に注目しました。
そして弾力性に富んだお腹を持つ、手ごろな大きさのラヴォスを選びました。

人間のオスには内緒で「ぱふぱふコンテスト」をしたのです。
なんだかよく分かりませんが、選ばれたラヴォスは大変な光栄を感じました。

そして、人間のメスは、なぜか人間のオスを目隠しし、その人間のオスの顔に２匹のラヴォスのお腹を押し付けて、「ぱふぱふ」しました。

ラヴォスの美には無関心だったオスの人間でしたが、ラヴォスのお腹の弾力性には、大変、刺激されたようで、大喜びしていた様子・・・

乙女ラヴォスは衝撃を受けました。
見た目ではなく、弾力性という触感を大切にする人間の感性に。

人間のオスを「ぱふぱふ」して、人間のオスを興奮させる「ぱふぱふラヴォス嬢」は、ラヴォスたちのあこがれの的になりました。
ラヴォスの美にいまいち理解を示さなかった人間のオスを悦ばせることが出来る・・・それが「ぱふぱふ」なのです。

そのウワサを聞きつけ、はせ参じたのは、あの「さすらいの情熱のダンサー、パッション・ラヴォス」でした。

以前、人間たちの前で激しい踊りを披露したパッション・ラヴォスですが、人間たちは興奮することなく、寝てしまいました。

今度こそ、人間を興奮させてみたい・・・という野心がパッション・ラヴォスにあったのでしょう。

「ちょっとお腹が大きすぎる」と難を示していたメス人間を説得し、目隠ししたオス人間に顔に、思いっきり「ぱふぱふ」しました。

パッション・ラヴォスの激しく揺れるお腹は、オス人間の顔を「高速ぱふぱふ」しました。
まるで、オス人間はパッション・ラヴォスのお腹にビンタされているようでした。

オスの人間は失神してしまいました。

興奮のあまり失神したのか、ただ単に失神したのかは分かりませんが、オス人間を失神させた、ということで、パッション・ラヴォスの名声はラヴォス星全体に轟きました。

人間のオスと、よく闘いの稽古をしていた保守系ラヴォスも感心しました。
人間のオスを失神させるのは、至難の業でしたから、パッション・ラヴォスに一目置くようになりました。
ひょっとしたら、「ぱふぱふ」は闘いの武器にもなるかもしれません。

パッション・ラヴォスは「スーパーぱふぱふラヴォス嬢」として、有名になりました。

今でも、パッション・ラヴォスにとって、このことは誇りです。

乙女ラヴォスも「ぱふぱふ」に興味を持ちましたが、なぜか「乙女として、イケナイこと」のようにも思いました。なぜだかは分かりませんが、乙女にふさわしくない行為のほうな気がしたのです。

乙女ラヴォスはついに・・・「ぱふぱふラヴォスコンテスト」に応募することはありませんでした。ああ、でもやっぱり応募して、「ぱふぱふ」に挑戦してみればよかったかしら・・・

やっぱり「ぱふぱふ」をしてみたかった乙女ラヴォス・・・だからこそ「ぱふぱふ」が、乙女ラヴォスにとって一番印象に残っている人間たちとの思い出なのでしょう。

ぱふぱふ・・・ちょっと心ときめかせる・・・ラヴォスたちにとって、人間達との思い出のひとコマです。