ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

ラヴォス村の珍事その3

2013-01-02 | ラヴォス物語
ラヴォス星のラヴォス村にやってきた人間と、なんとかコミュニケーションをとっているうちに・・・この人間のことがいろいろと分かってきました。

頭に赤い毛を逆立たせている人間は「オス」のようです。
紫の毛をしている、顔にふたつのガラス玉をつけている人間は「メス」のようです。
どっちかというと、メスが威張っているようです。
ラヴォスの世界に通じるところがあるようです。

乙女ラヴォスたちは、この人間らを、ラヴォス村へ招待し、ほかのラヴォスたちに紹介するかどうか、迷いました。

ラヴォスの中には「人間を敵視するラヴォス」もいるからです。
でも、それは祖先から受け継がれた遠い記憶の中に「なんとなく持っている感覚」です。

この人間らと直に会ってみれば、邪気が感じられず、人間全部が攻撃的ではないことが分かるでしょう。

まずは話が分かりそうなラヴォスおばさんに紹介してみようと、ラヴォスおばさんのお家に人間たちを連れて行きました。

そのとき、ラヴォスおばさんはちょうど料理をつくっているところでした。

ラヴォスおばさんは、話を聞くと、人間たちに興味を示し、お食事会に招待してくれました。

さっそく人間たちと一緒に、お料理をいただくことになり・・・赤いツンツン頭の人間は、実に実に美味しそうに食べるのです。
ラヴォスおばさんは、それだけで赤いツンツン頭を気に入ったようです。

紫の頭の人間は、ラヴォスおばさんの家の「いまひとつ調子が良くないオーブン」や「壊れかかった冷蔵庫」を直してくれました。
ラヴォスおばさんが紫頭の人間も気に入ったのは、言うまでもありません。

人間たちは、ひとまずラヴォスおばさんの家で、お世話になることにしました。

乙女ラヴォスたちは、なにかとラヴォスおばさんの家に集まり、人間たちと交流するようになりました。

そのうちに・・・この人間たちがどうしてラヴォス星にやってきたのかが、なんとなく分かってきました。
人間たちが話している言葉の意味もだんだん分かるようになったからです。

これは頭の良い美少女ラヴォスの推測ですが・・・

なにやら、紫の頭の人間が発明好きで、宇宙飛行機を作り、試しに宇宙に飛び立ったところ・・・一緒に付き合わせた赤いツンツン頭が、計器類を触りまくっているうちに、何かのスイッチが入り、ワケが分からないうちに、宇宙空間をワープ(ラヴォスには難しかったですが、とにかく広範囲の宇宙空間を瞬時で移動できるのだそうです)してしまい、気を失ってしまい・・・気がついたときには、何か棘棘した大きな殻を背負った生物から攻撃を受け、せっかくの宇宙飛行機は粉々に壊れてしまい、避難カプセルで緊急脱出を試みて、このラヴォス星に不時着したようなのです。

美少女ラヴォスの話を聞いた乙女ラヴォスは「その棘棘した生物は、自分たちであり、なんだか悪いことをしてしまったわ」と思いつつも、こうして人間に会えたのだから、良しとすることにしました。

人間と交流することになるだなんて・・・
まさにこれはラヴォス村の珍事でした。





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