ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

ああ、ラヴォスお嬢様のマスクが・・・

2011-11-06 | ラヴォス物語
ラヴォスお嬢様の腹巻き・・・いえ、マスクはどうなってしまったのしょうか。
(腹巻きがなぜマスクになったのかは、前々回「ああ、ラヴォスお嬢様の腹巻きが・・・」に詳しく載っています)

今回はそのお話をしましょう。

実は、しまい込んでいたマスクに・・・ああ、なんということでしょうっ・・・カビが生えてしまったのです。

でも、ラヴォスお嬢様はあわてません。
そのカビも「模様」だと思えば、別にどうということはありません。

ただ、ハエがうるさく付きまといますし、なんとなくヘンな臭いもします。

ラヴォスお嬢様は、マスクをお庭の木にかけて、陰干ししました。

それから・・・

どのくらい時がたったでしょうか。
ラヴォスお嬢様はすっかりマスクのことを忘れていました。

でも、秋も深まったある日、ラヴォスお嬢様の家に遊びにきていた乙女ラヴォスとラヴォス坊やが、庭にあったマスクを見つけたのです。
いえ、正確には・・・マスクに生えていたキノコを見つけたのでした。マスクはしっとりと湿っていて、木の幹に張り付いていました。

ラヴォス坊やは気づきました。これは、ひょっとしたら、いつぞやラヴォスお嬢様がしていた個性的なマスクなのでは、と。
そこからキノコが生えているなんて・・・さすがラヴォスお嬢様のマスクです。ほんとうに個性的です。
キノコはマスクだけでなく、その木の幹にも生えていましたが。

それらのキノコは、美味しくいただきました。
(たとえ毒キノコでも、ラヴォスにとってはなんてことはありません。もちろん、人間の良い子の皆さんは真似をしてはいけません。ラヴォスだからいいのです)

・・・秋の味覚を楽しんだラヴォスお嬢様たち・・・
ラヴォスお嬢様のマスクに生えていたキノコは格別でした。

ちなみに、純白だったはずのマスクはすっかり黒ずみ、茶色になっており、原型をとどめていませんでした。
ラヴォスお嬢様はマスクに感謝し、そのまま、庭の木に置いておくことにしました。
もちろん、またキノコが生えてくることを願って。

そして、腹巻きの編み物を始めます。
愛と、そして感謝の気持ちを込めて、編んでいきます。

腹巻きが完成するのはいつの日のことか分かりませんが、この冬も、半分眠りながら、ラヴォスお嬢様は編み物に精を出すにちがいありません。


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