ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

ラヴォス村の珍事その1

2012-08-26 | ラヴォス物語
乙女ラヴォスは今、「人間について」想像をかきたてられています♪

とはいっても、「人間」を直に見たことがないので、つかみ所がなく、物語を作るところまでいきません。

はるか昔、人間の遺伝子を獲得したラヴォスの祖先・・・その人間の遺伝子のおかげで、ラヴォスは知性を得たのです。それはラヴォスたちの暮らしを豊かにさせてくれる「人間からの贈り物」だったはず・・・

乙女ラヴォスはあえて人間を「良きもの」と捉えてみることにしました。
一般のラヴォスたちは、先祖ラヴォスから受け継いだ「遠い記憶」から【人間は悪いもの、遠ざけるべきもの、厄災のもと】としていたので、奇をてらってみたのです。
意外で斬新なテーマに、あの批評家ラヴォスも釘付けになるに違いありません。

そうは言っても、これといったイメージがなかなか涌いてくれません。
そもそも基本的に「人間を悪いもの」としている一般のラヴォスたちに、「人間を良きものとして捉えた物語」が受け入れられるでしょうか?

しばし、乙女ラヴォスは考えることにしました。

そして、数十年ばかり経ちました。
※ちなみに、ラヴォスにとっての「しばし」とは、数年から数十万年くらいと、幅が広いのです。

そんなとき、ラヴォス星に事件が起こりました。
また「人間らしき生物体」がラヴォス星に近づいてきているらしいのです。

以前は撃退に成功しました。

今回もラヴォスたちは【有事・・・非常事態】として、防衛・戦闘モードに入り、宇宙へ飛び立ち、ラヴォス星に近づいてくる「人間らしき生物体が乗っているもの」に攻撃を加えます。

保守系ラヴォスは特に張り切っているようです。
活躍した後は、ラヴォスおばさんのコーヒーをご馳走になる予定です。

普段は丸いラヴォスたちも、このときばかりは刺々しく、攻撃的になります。

乙女ラヴォスも、「人間」を撃退すべく戦闘モードに入りつつも、「人間に会ってみたい」という気持ちも捨て切れません。
後方で、ひたすら戦闘の行方を見守ってます。

以前は、ラヴォスたちの攻撃に恐れをなしたのか、「人間らしき生物体」は退散しました。
しかし、今度は「人間らしき生物体が乗っているもの」は超スピードで、まるでコントロール不能に陥ったかのように、ラヴォス星に近づき、つっこんできます。

威嚇攻撃が通用しないようです。
ラヴォスたちは本格的に、一斉に攻撃し、「人間らしき生物体が乗っているもの」の破壊を試みます。

そして、ついに「人間らしき生物体が乗っているもの」は破壊され、粉々になって、ラヴォス星に落ちていきました。

「人間らしき生物体が乗っているもの」は、「1機のみ」だったので、ラヴォスたちも、それが粉々になった時点で、それ以上の追跡はしませんでした。

でも乙女ラヴォスは、粉々になった機体の行方を見ていました。
その一部が、ラヴォス村方面へ落ちていった気がしました。

後で、落ちた機体を探してみよう、人間について何かわかるかもしれない、とワクワクする乙女ラヴォスでした。

ちなみに、その後、保守系ラヴォスは、ラヴォスおばさんのコーヒーをご馳走になったそうです。


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