ラヴォス村へようこそ

RPGクロノトリガーのラスボスだった「ラヴォス」を、お茶目なキャラに改変し、物語みたいなものを綴ってます。

ああ、ラヴォスお嬢様の腹巻きが・・・

2011-04-13 | ラヴォス物語
春がやってきました。
ラヴォスお嬢様の冬のお楽しみの趣味である編みものの進み具合・・・腹巻きがどうなったのか気になるところです。

そう、この冬、ラヴォスお嬢様はちょっぴりがんばってみました。ラヴォスお嬢様が「がんばる」など、めったにないことです。それほどラヴォスお嬢様は「腹巻き作り」へ情熱を傾けていたようです。

腹巻きの完成は、あと半分といったところです。
そう、あと残り半分、編み上げれば、出来上がりです。

ラヴォスお嬢様は休憩をとることにしました。
ミルクティをいただきます。

上品な甘い香りがラヴォスお嬢様を夢の世界へと誘います。

至福の時が訪れようとしたまさにそのとき・・・ああ、なんということでしょう。

ミルクティをこぼしてしまいました。
しかも、半分まで編みあがった純白の腹巻きの上に、です。
せっかく半分まで編み上げた純白の腹巻きに、ミルクティの染みがついてしまいました。

でも、ラヴォスお嬢様は慌てません。
まずは、床にこぼれてしまったミルクティをお口でズズズ~ッと吸い取ります。

ああ、まるで掃除機のようです。そのまま掃除機として、部屋のお掃除をしてしまえるのでは、というほどの勢いで吸い取りました。
なので・・・床に落ちていたホコリやゴミも一緒に吸い取ってしまったようです。

でも、やっぱりラヴォスお嬢様は慌てません。そのままホコリやゴミも一緒に、ミルクティーを味わいます。

さすが、ラヴォスお嬢様です。

え?はしたないですって?フケツですって?

でもラヴォスの世界では、できるだけモノを無駄にしないことが良きこととされています。
床にこぼれたもの・・・多少不衛生なものがお腹に入ってもラヴォスは気にしません。頑健なのでお腹を壊すということもありません。なので床に落ちたものを拾って食べることもなんてことはないのです。

ラヴォスお嬢様は床にこぼれたミルクティを上手に吸い取り、まずはミルクティの味をまったりと楽しみます。

ミルクティを味わった後、「腹巻きはどうしたらいいかしら」とラヴォスお嬢様はミルクティの染みがついてしまった腹巻きのことを考えます。

何気なく、腹巻きをお口に近づけます。
腹巻きから、かすかなミルクティの甘い香りがしてきます。

思わず、腹巻きをお口につけてしまいました。

そこでラヴォスお嬢様にグッドアイディアが浮かびました。
腹巻きをマスクにしてはどうかしら、と。

お腹に巻くのではなく、お口に巻くのです。
しかも・・・なんということでしょう、ちょうど良い大きさです。
ミルクティの香りも楽しめて、一石二鳥といったところです。

というわけで、ミルクティの染みがついたマスクをしてみました。

なかなか不気味な姿・・・いえ、個性的な姿のラヴォスお嬢様です。
大変、よくお似合いです。

ラヴォス村では、マスク姿のラヴォスお嬢様を見かけるようになりました。
ミステリアスなその姿に、ラヴォス坊やもドキドキです。

でも、そろそろ春も本番になり、夏が近づいてくると、マスク姿はなんとなく暑苦しいので、また冬が来るのを楽しみにすることにしましょう、とラヴォスお嬢様はミルクティの染みがついたマスクをお口から外すのでした。

ただし、冬になる頃には、ミルクティの染みはどうなっていることやら・・・そこのところが、ちょっと気になるといったところでしょうか。


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