甘裸哲学

哲学をするのに特別な知識は必要ありません。このブログはあなたの固定観念を破壊して、自由自在に考える力を育みます。

両面提示効果

2012-11-29 19:22:09 | 大きな哲学
両面提示効果とは
経験の深い人間を納得させるには
良い部分だけを見せるよりも
悪い部分まで見せたほうが
納得させやすい
という心理学的効果である

私の昔話を一例にあげる
父「どうしてお前は食わず嫌いなんだ。ほら、食べなさい」
弟「食べたくない。だって、おいしいかどうか分からないものよりもおいしいと分かってるものを食べた方が確実においしいと感じられると思うんだ」
父「お前は俺の遺伝子を半分受け継いでいる。だから、お前がこれをおいしいと思う確率はとても高いんだ。一つだけでいいから試しに食べてみなさい」
弟「価値観を押し付けるな!俺は食べたくないと言ってるのに無理矢理食べさせるなんておかしい!第一、俺は遺伝子でそんな風に味覚が決められるなんて信じない!」
父「ごちゃごちゃ言ってないで早く食べろ!俺の方が年上で人生経験が多いから、より正しいんだ!年上の言うことは素直に聞きなさい!学校で習わなかったのか!?」
俺「学校が正しいとは限らない。食べたくないなら食べる必要はないよ。さあ、我が弟よ。大人しくそいつを渡すんだ!(そう言って手を伸ばす)」
弟「え、いや。やっぱ俺食べるわw(むしゃむしゃ)」
弟「おいしい!もっとくれ!!」
俺「ちっ(これで良かったのかな)」
父「ほら!俺の言った通りだろう!?」

明らかに別の心理学的効果と併用されているのだけれども......
と、とにかく作戦は成功したわけだ
めでたし、めでたし

もう一つくらい例を挙げておこうかな
人間はね
とても甘い食べ物に
少量の塩を加えることで
より甘く感じることができてしまう
甘い物を食べ慣れた人間ほど
この少量の塩に意味を感じるみたいだ
※普通は対比効果として説明されるけどね

このように、否定が肯定の意味を持つこともあるわけだ
でもそれは生も死も等価であるとか
そういった価値観を持っている人には
当たり前のことだったかもしれないね

冒頭の両面提示効果の説明は
無知な人間には片面(一面)提示が効果的であることを
同時に表しているんだ

全く宗教的知識のない人が
最初にその内容について知った宗教が
〇〇教であったならば
その人にとってはそれが宗教という概念の
【基準】となる
そしてその宗教にはまって
その宗教が絶対である
なんて教えられてしまうと
...........

だから僕はこのブログの最初に
【価値観は相対的である】
という記事を持ってきた
これは、ある人が初めて哲学に関する記事として見たのがこの記事だった
という事態が発生したときに
その人の価値観の可能性を潰さないためである
それが良いことか悪いことかなんて
僕にはどうでもいいことだけどね

追伸:刺身や寿司などにわさびを使いますが、あれは経験不足の子供には理解できないでしょう(わさび抜きの一面提示を!)
また、否定が肯定の意味を持つことについて、心の哲学で述べる予定です

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