ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

モカちゃん

2013-03-16 | いきのも日記
昨日の夜、モカという猫がうちへ来た。

薄汚れて全身に皮膚病を患い、腕には怪我を負って痩せ細りよたよたと歩く姿は尋常ではなかった。とんでもない悪臭で、我が家の娘猫たちは凍り付いていた。

モカに何を言っても聞こえているのかわからない感じでとにかく辛そうだった。

「モカ。病院へいこう。」そういってうずくまったモカにタオルを蒔こうとするとモカは動くことを嫌がった。

モカは何か言いたそうだった。


たぶん目も見えていない。


家に入れるのは抵抗があったけど段ボールに入れて部屋の隅っこに置いた。


その瞬間モカはすやすやと、本当にリラックスしたようにすやすやと眠りだした。


まるでいろんな緊張からとかれたようにいびきや寝言まで言いながら寝てしまった。


その瞬間頭の中に昔亡くなったモカの兄弟の「みかん」という猫の姿が出てきて
『死にに来た』という言葉が浮かんだ。


そうか。モカはもう死んでしまうことを知っているんだ。だからみかんが私のところなら他の猫にいじめられずにゆっくり眠れると教えたのか。


そう思って息子に話した。


ルーナは脅えて帰ってこない。カフェもただならない様子に威嚇はしないけれど落ち着かない。


カフェに「今夜はお母さんたちと寝なさい。モカのそばに行ってはいけないよ」というと一晩中私のそばにいた。



朝、モカの様子を見に行くとそばに置いていたエサを食べた様子もなく、バタリと横になっていた。

「モカ・・・モカ・・・」と呼んでみた。


そしてその体は冷たく硬く冷え切っていた。



モカは最後の夜を私のところで過ごすために力を振り絞ってやってきた。


よろよろになりながら自分の最後を私のそばでと選んだ。


死を目前に私を思い出しやって来たモカの思いを亡くなってからわかった。


どんなに私を信じてくれていたのか。


野良猫のモカはうちの猫じゃない。でも小さい頃はよく遊んでやっていた。


モカがうちのウッドデッキで寝てても「いらっしゃいモカ。」と言うだけで、大人になったモカはあまり私に近づかなかった。


私はてっきりモカが野良猫になって私のことを警戒するようになってきたのかもしれないと思っていた。


モカは遠慮してたんだ。カフェやルーナがいる私に甘えられなかっただけだったんだ。


それでも最後に勇気を出してカフェたちに威嚇されることを覚悟で私のところへやって来た。


それがモカの最後のあまえんぼだったんだ。


私はこんなに思われていた。モカというオス猫に信じられていたのに今頃気がつくなんて。


ごめんね。モカちゃん。今度はたくさん抱っこしてあげるね。

また生まれ変わっておいでね。

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