ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

目の開かない猫

2012-04-25 | いきのも日記
友人のお母さんが目も開いていない子猫をどこからか拾ってきた。

どうにも出来なくてあっという間に保健所へ電話していた。

もちろんすぐに迎えにくる。

まだ乳飲み子の子供達はまもなく死ぬんだろう。

保健所の人が「こんなに小さいの!あ~もう安楽死だね」と言ったようだった。


安楽死って言わないんだよ。それは殺処分って言うんだよ。

ガス室でみんな集められて一斉に処分されるんだから。


きっと母猫は捜しているだろう。

まさか自分の子供が人間に連れて行かれたなんて、辛いだろう。


まだ母乳が必要な子供達。

きっと母猫はお乳が張っているだろう。悲しいくらいに誰も飲んでくれないその母猫のお乳は、子供達がお腹を空かせていることを知らせているだろう。


どうしておばちゃんは勝手に連れてきたんだ。


捨てられていたんじゃない。あの様子からすると、母猫が目を離した好きに連れてきてしまったんだ。


母猫の心を思うと泣きそうになる。


自分の子供をどんなに取り戻したいか。


人間の勝手な感情で引き裂かれてしまった親子。それを面倒見切らないから保健所に連絡するなんて。


私に「あの子達を殺すっていうんだよ」とおばさんも娘さんも私を頼ってきた。


私は4匹の子猫を引き取りに行った。


小さくて、ネズミみたいな大きさしかなくて。でも死んでしまう。


お母さん猫に心の中で「ごめんね私が助けるから。あなたにタダ辛い思いをさせないように、私たちがこの子を救うから」


1匹は遅かった。低体温症で死んでしまった。


保護活動をしている友達が引き取りたいと電話をくれた。


ミルクとベッドを準備して待っていた。


私は子供達を彼女に託した。彼女はちょうど5匹の子猫を育てていた。

私が母子家庭で大変だろうからと「5匹も8匹も一緒よ」と言ってくれた。


息子は「ぼくんちで飼いたい」と言うけれど、維持費を思うと決断できない。


生きものを飼うってことは、人間の子供を引き取るくらいのつもりでいないといけないと私は思う。

病気もするし、日頃の御飯やお風呂。すべてそれをやれるという気合いが自分にあるか。


おもちゃじゃないんだから。



明日、あの3匹の子猫に会いに行く。

最初に連れてきてしまったおばちゃんを一緒に誘っていく。

見てもらうんだ。どんなに大変な思いを彼女がかってでてくれたか。そして自分がしたことに気がついてもらうんだ。

「かわいそう」それだけで後の責任も負わずに連れてくることが一番かわいそうだってこと。



そしておばさんにわかってもらうんだ。これから動物の気持ちと自分の気持ちをはき違えないように彼女たちがどんなに真剣に命と向き合っているのか見てもらおう。

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