ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

非常事態団結

2011-02-03 | 私の愛する仲間たち

私が住んでいる町が鹿児島と宮崎の間にあるってこともあって桜島と今回の新燃岳のダブル攻撃をくらっている。

毎朝車を見てうんざりする。
車洗いたいけど、どうせまた真っ白になるだろうなあ。

庭が全部バンカーみたいになってしまった。

せっかくパンジーとか植えたのに全部どこに生えていたのかすらわからない。

道路は白線がどこにあるのかもわからない。

毎朝玄関とウッドデッキの上だけは掃除しているけど、体が不自由な人やお年寄りは絶対大変だろうなあ。


桜島の灰は少し黒い色をしていて、いかにも砂って感じがする。
でも新燃の灰は白くて、粉のようだ。

だから家の中までどんどん入ってきて、会社のパソコンが真っ白くなってしまった。

猫もみんな粉の上で転がったようになって帰って来る。

髪を洗っても、粉のように細かい灰のせいで外へ出ると帽子をかぶっていても30分もしないうちにごわごわになる。

この灰はとがっている粒子のようで、喘息の人も大変そうだし、なんでもない私も変な咳が出る。
先週、高圧洗浄機で車を洗っていた人が水と一緒に灰が目に入って傷がついてしまった。
一瞬だった。

昨日は高原で石が振ってきたらしい。

空震でガラスが割れた人もいた。

どうやらこれは地震保険の範囲らしいと聞いたけど、凄い話だ。
太陽熱ソーラーをつけている家は発電しなくて困っているみたいで、高圧洗浄機を持っている人たちは大活躍だ。

灰が降るときは、昼間でも夕方のようだ。

最初に灰が降ったときは、昼間から真っ暗で大雨の前のようだった。
灰が降る音を雨だと間違ったくらい大きな音がした。
初めてあんな空を見た。

大きな火花がたつときは見えることもあって、写真を撮ろうとする変わり者もいる。
昨日ラジオで「ダメですよ、近くに行っちゃ。火砕流は時速100キロにもなるんですから間に合いません」と言っていた。
雲仙のときの映像を思い出した。


江戸時代あたりの大爆発のときと似ているらしいと聞いた。
そのときは1年半くらい続いたらしい。

イヤだけど薄々覚悟している。だからハンズマンへ行っていろいろ買い物をした。

車の中も砂だらけになるので砂受けを買って、玄関箒もいいやつを買った。
靴についた灰のせいで玄関の中がひどいことになるので砂落としも買ったし、室内用の洗濯物干しも買った。

昨日は息子がそれを組み立てて、早速使った。

ハンズマンではまるで雪かきセットのようにスコップや砂袋などのグッズが並んで、安いやつから順に売り切れていた。

コインランドリーはこの噴火のことを思って格安料金にしてくれたし、洗車の仕事の友人は格安の高圧洗浄機洗車も始めた。

鳥インフルエンザを運ぶであろう鳥も、灰のせいで飛んでこない気がする。
でも鳥が飛べるところではインフルエンザが発生していて、県庁の仕事で納品に行くと、みんな消毒ポイントにかり出されて職員がいなかった。


この灰のことは鹿児島からたくさんの応援が来てくれた。

私たち頑張るからインフルエンザのこと頑張ってね~職員さん。

口蹄疫で鳥インフルエンザで新燃岳で、優しい人と冷たい人が浮き彫りにされる。

人間力というものが試される。

コメント
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