ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

楽器屋のばあちゃん

2008-08-16 | バンド活動など
8月12日都城のある楽器屋のばあちゃんが亡くなりました。
その楽器屋は娘さん夫婦がやっていたんですが、旦那さんが4月になくなってしまい 娘さんとお孫さんが後を続けているようです。
そのばあちゃんは86歳で本当に元気で明るいおばあちゃんでした。
どこまでも歩いていく人で、いつも美容室で頭をセットしてもらい 小さくてかわいいおばあちゃんでした。
私の家はそのばあちゃんの世話になりっぱなしで、運動会などのイベントには必ず魚の昆布巻をもって駆けつけてくれました。
入院するものがいればお弁当を作って病院で看病してくれたり、実のおばあちゃんのようにしてくれた人でした。
もとは近所のおばあちゃんだったんです。
そのおばあちゃんは、ライブも見に来てくれて はやりの曲ばかりのライブで意味がわからないかも知れないのに、「出番はまだね」とだんごを買って差し入れしてくれました。
お通夜の夜に、娘さんにその話をしました。
「まあ!ばあちゃんがそんなことしていたのね!」
とビックリしていましたが、私だけでなくいろんな人からばあちゃんの優しい話を聞くことができました。
帰るとき「今日はほんとにたくさんのいい人に会えた。これもばあちゃんがめぐりあわせてくれたんやろ」と娘さんは涙目で嬉しそうに話していました。
お葬式の日はなんとなく明るい感じの雰囲気で、ある意味変な空気だったかも知れないけれど、このばあちゃんの人柄だったかも知れません。
まだスターボールの横をひょこひょこと散歩しているような気がします。
「あら、まきちゃん」と言ってくれるような気がします。
ばあちゃんの娘さんは本当にばあちゃんに似ていて、見ているとばあちゃんがいるようで涙が出そうになるのですが本人は「そんなに似てるの?」と言っていました。
「うちの楽器屋はね、お小遣いを貯めた子どもがくしゃくしゃのお札をやっと広げて楽器を買いに来るお店でいいの。だけど今はほんとにバンドが少なくなったよね」とこの娘さんが言っています。
昨日は、知り合いのライブハウスの友達にその楽器屋の話をしました。
「都城のオヤジバンドを育てた楽器屋だよね。」と言ってくれた。
このばあちゃんたち家族はほんとに昔の優しい人たちで、なくなって欲しくない楽器屋さんで、私にできる事をしてあげたいと思う。
そしてこのばあちゃんが生前、「私は旦那に大当たりだった」と言っていた旦那さんも90歳を過ぎて元気ぴんぴんだけど今はきっと落ち込んでいる。
何か慰めになることをしてあげれると良いなと思う。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする