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職場にいる「人間関係で悩む人」と「上手くいく人」の決定的な差

2024年03月09日 | ”きょういく”と”きょうよう”

「人に期待をし過ぎていないかどうか」、そのとおりだよ。俺☚は、「期待しない」の方だよ。

先日、とある技術士の大先生が作成した技術計算書を拝見したら・・・・・「窓に断熱(簡易的な物)」をする問題でした。

6mm普通硝子一層の窓の熱貫流率=5.9W/㎡K(妥当)

そこに、20mmの空気層を設け、プラスチック素材(透明性4.5mm)を内張りする方法で、断熱性を高める計算です。

実際に、効果があるか?をここでは論じません。計算の方法論です。

なお、プラスチック素材の熱伝導率は、0.18W/mK とし、空気層の熱抵抗は、0.04㎡K/Wとします。

このプラスチック素材単体の熱貫流率は、カタログで、5.5W/㎡K(算定プロセス不明、でもカタログ値を採用したことは明らか)です。

そこで、6mm普通硝子一層窓に、空気層を設けて、プラスチック素材を内張りした場合の、合成熱貫流率Kは、

計算書において

R=1/5.9+0.04+1/5.5=0.39131㎡K/W

K=1/R=1/0.3913=2.56W/㎡K と結論付けました。

しかし、これは大きな誤りです。技術士としては、恥ずかしい記述です。

何故なら、熱伝達率のダブルカウントをしている点です。

窓の熱貫流率Kは、1/(1/室外熱伝達率+ガラスの熱伝導抵抗+1/室内熱伝達率)

同様に、プラスチック素材の熱貫流率Kは、1/(1/室外熱伝達率+プラスチックの熱伝導抵抗+1/室内熱伝達率)

両方に、屋外熱伝達率が加味されています。

今回の場合は、

合成熱貫流率Kは、

合成熱貫流率の逆数、合成熱抵抗Rから求め直すと

R=屋外の熱伝達抵抗+ガラスの熱伝導抵抗+空気層の熱抵抗+プラスチックの熱伝導抵抗+屋内の熱伝達抵抗

となります。熱伝達抵抗(熱伝達率の逆数はダブルカウントしていません)

よって、

R=1/5.9+0.04+0.0045/0.18=0.16949+0.04+0.025=0.23449㎡K/W

K=1/R=1/0.23449=4.26W/㎡K となります。

全然違う結果となります。

つまり、既存の窓に、空気層を設け、プラスチック素材で、二重化することで、

5.9W/㎡K⇒4.26W/㎡Kとなり、28%の断熱性能の向上となります。

5.9W/㎡K⇒2.56W/㎡Kではありません。60%、70%も断熱性能が向上することはありません。デタラメです。全くの、デ・タ・ラ・メ、です。

プラスチック素材の熱貫流率の計算プロセスは、不明ですが、熱貫流率の定義を理解すれば、分かると思うのですが、これを導いたのは、「技術士(分野不明)」の大先生なんですが?

これで良いのでしょうか?10%、20%の誤差ならば、目をつぶりますが・・・・・・

方や2.56、こっちは4.26、誤差は、70%では、ちょっと・・・・・・・許せませんね。(笑)

熱流束の問題は、オームの法則なんですけどねぇ~

建築設備士の学科試験にも出そうな感じの、基本的な問題なんですが・・・・・・

DIYで、既存の1層窓(熱貫流率K=5.9は普通硝子6mm)を二重化して、断熱性能を高める場合は、

合成熱抵抗R=(1/5.9+空気層の熱抵抗(空気層の厚さ20mm)+貼り付ける素材の板厚(m)/貼り付ける素材の熱伝導率(W/mK))

合成熱貫流率K=1/R

として計算してください。

なお、空気層の熱抵抗は、「空気層の熱抵抗」あるいは、「空気層の断熱性」などのキーワードで、空気層の厚さ(幅)毎の空気抵抗値を示すグラフが検索されます。貼り付ける素材の熱伝導率も、ネットで、検索が可能です。

(意見には個人差がありました)


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