私がショートカットになった理由

土曜日にお友達キョーコちゃんのお店へお邪魔した。
ひとりで行く勇気はナイのでアツコちゃんのお付き添い。
キョーコちゃんは母でプロネイリストで美容師で経営者。
ちいさいカラダでジャンガリアンみたいに活動的で積極的。
彼女に「負けっぱなし」の私、会うのがなぜだか怖く、ここ数年足遠くなっていた。

キョーコちゃんと一緒にアメリカへ行ったことがある。
彼女が話せる英語は「ディスカウント」のみ、しかし物怖じせず飛び込んでいく。
納得いくまで論争するが、その意見もまっすぐで「正しく」非常に頼もしい。
家を新築したときも出来上がったものを「アイデア思いついたからやり直して」
と壊してやり直しさせる。もちろん彼女も一緒になってコンクリを打つ。

私もバイタリティや体力ではかなりの線だと思うけど、彼女の元気にはかなわない。
炸裂するマシンガントークに思わず聞き役に徹してしまう。
どんな苦労話も笑い話に変え、服はイトゴ、小物はダイソー、なのにとてもオシャレ。
生き方すべてのセンスが抜群で磁石のように人をひきつける不思議な女性である。
そのパワーのあまりの強さに気後れして「気軽に会えない」存在になってしまった。

数年ぶりに会ったその土曜日、どこどきしながら店に入り彼女に言われた第一声
「へんな髪型！どうしちゃったの？みんなにヘンだって言われない？」ああ・・
アツコちゃんまでとばっちりを受け「友達なのになぜ忠告しないの？」 うう・・
やっぱりこえぇや～笑

帰りにその足で行きつけの美容院へ行き、キョーコちゃんがくれた切抜きを見せて
「こんなふうにして・・」と髪を切ってもらった。
仕上がりはイメージとほど遠く、また怒られちゃうなあ、しばらく会えないなあ。
トラの女（けり）がびびるアニマル。最強、キョーコちゃん。