
"Nothing"
2003年カナダ
監督)ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演)デビッド・ヒューレット アンドリュー・ミラー
満足度)★★ (満点は★5つです)
シネセゾン渋谷にて
極度の心配性から引きこもりになってしまったアンドリュー(アンドリュー・ミラー)と自己中心が行過ぎて世間とうまく渡り合うことが出来ないデイブ(デビッド・ヒューレット)。高速道路に挟まれたボロ家に一つ屋根の下住む二人はハミダシ者同士お互いを頼って生きてきた。
そんなある日、二人の下に立ち退きを勧告するために市役所の職員が訪れる。さらに折り悪く、犯罪の濡れ衣を着せられた二人を逮捕するために警察までが。
騒然とする家の周囲。パニックになる二人。
突然訪れた静寂を不審に思った二人がおそるおそるドアを開けて外を見ると、そこには真っ白な「無」の世界が広がっていた。。。
「キューブ」「カンパニー・マン」の鬼才ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の不条理コメディ。
やはり「キューブ」の印象が強烈なヴィンチェンゾ・ナタリらしい題材の映画で、それなりに期待して観に行きました。
何と言ってもこの監督の素晴らしいところは、設定が不条理でそれでいてシンプルな所なのだと思います。主人公は何の説明も無く不条理な状況に放り込まれてしまいます。
「キューブ」ではそれが立方体の部屋(の連なり)で、その奇妙な仕掛けに放り込まれた主人公達の脱出行がテーマでした。
全編に渡って四角い部屋しか出てこない、しかも各部屋にはトラップが仕掛けてある、という何とも頭がおかしくなってしまいそうな設定。
閉所の恐怖。
そんなヴィンチェンゾ・ナタリの新作。今回の設定は反対に、「どこまで行っても何もない」世界が舞台です。広場の恐怖。
しかもコメディー。そう、この映画、コメディーなのです。
主要な登場人物が二人だけなので、基本的には二人の掛け合い漫才。
で、これが僕には笑えない。
これが笑える人はこの映画が好きになれると思います。
タイプ的には「マルコヴィッチの穴」系のセンスですね。
面白そうな題材なんですが、ちょっと残念でした。監督は「続編も作りたい」なんてやる気を出しているようですが、別に作らなくても良いと思います。。。
ええ、この二人にノレないと、全く駄目でしょうね・・・・
ワタシ、マルコビッチも好きです。
こういうバカなの、好きなんですー。
CUBEの感じと期待されちゃうときっとだめでしょうねーーー
マルコヴィッチは僕も結構好きなんですが、何かこれダメなんですよ。。。
僕がヴィンチェンゾ・ナタリに求めてるのが、サスペンスだからなんでしょうね、きっと。
『CUBE』といえば,『CUBE ZERO』が来月ですが,どうなんでしょうねえ...もちろん監督は代わってしまっているわけですが.
そのためにわざわざ,見逃していた『CUBE 2』のDVDを買ってみたんですが,これもイマイチでした...
「CUBE2」、半年位前だと思うのですが、WOWOWでやっているのをボーっと観ました。内容はよく覚えていないのですが、何気なく観る分にはそれなりに面白かったような。まあわざわざ観ると確かにつまらないかも。
「CUBE ZERO」、feliciteさんのブログで「自爆覚悟で観に。。。」とありましたが、是非感想をお聞かせください!期待しないで行ったら意外に良かった、というのも映画の楽しみですよね。。。と無責任にまとめてみました(笑)。
私のブログに遊びに来てくれてありがとうございます!!嬉しいです。
『ピンクフラミンゴ』劇場で観たんですか・・素晴らしい!!私も劇場で観てみたいです。衝撃の度合いがきっと違うでしょうね。いいなあ・・。
ところで。
『NOTHING』私も観たいんです。この監督の作品は数は少ないですが興味深いものばかりなので・・・。
それでは。また遊びにきますね♪
ヴィンチェンゾ・ナタリってアイデア一発!な感じが魅力的ですよね。つい観たくなってしまう。
僕はこの映画のコメディー感について行けなかったのですが、そこがハマル方はすごく楽しめるのではないかと思います。
こちらからもまたお伺いします!
何とも言えない映画でした・・・・・
ナタリ監督の言いたことは何となく分かるのだけれど
メッセージ性もハッキリ伝わって来ないし
実はとっても怖い映画だと思う反面、
二人のやり取りとか行動とかミョーな可笑しさもあったりして
うーーん、摩訶不思議な映画でした。ふぅ・・・
「CUBE」があまりに衝撃的で凄い映画だったので
ナタリ監督に過大に期待し過ぎたのかも知れませんです
この映画、かなり悪ノリして作った感じがしますよね。現場は結構楽しかったのではないか、という気がします。なんか内輪で盛り上がってるのを傍から見させられているようで、すごくシラけてしましました・・・。
しかしナタリ監督も、いつまでも「キューブ、キューブってうるさい!」と思ってるかもしれないですよね(笑)。
同じくカウフマンっぽいなって感じました。
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カウフマンっぽいと感じられた方が他にもいてうれしい限りです!
ああいう神経症的な笑いって嫌いではないんですが、この映画はちょっとついて行けなかったです。そちらにもコメント残しましたが、この映画、何ていうか作り手が先に笑っちゃってる感じでちょっとシラけてしましまいました。
ナタリのちょっとカフカ的なセンス、好きなんですけどね・・・。