特許pHスティックの構造(1:中性紙,2:糊代,3:pH試験紙,4:尿)
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水に濡れた紙を空中に曝(さら)せば、ヒラヒラと風に
吹かれて急速に乾燥します。それに対し、水面に浮かぶ紙
は絶対に乾燥しっこない。「これだっ!」と閃きました。
でも、ただの水溜りではいけません。pH試験紙を大きな
池などの水面に浮かべたら、濾紙に染み込ませたpH指示薬
が溶け出し、どんどん水中に拡散してしまいます。
すると、pH試験紙は白っぽくなり、pHに反応しないので
発色しません。これでは紙を濡らして乾燥を防いでも、pH
試験紙として使い物にならなくなくなります。
そこで思いついたことが、水溜りをウンと小さくする。
そうすれば、pH試験紙から流れ出たpH指示薬が無制限に水
中へ拡散するのを防げるはずだ。
このようなアイデアを具体化したのが特許になった発明
品で、次の3材で構成されてます。
上図の1は、水を弾く撥水性で中性の白紙です。2は糊
代(のりしろ)で、2の上にpH試験紙3が部分的に貼り付
けられています。
この部分的貼り付けというところがアイデアの眼目で、
pH試験紙全体をベタッと貼るのではない。そこが画期的な
独創的技術思想というわけです。
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