田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

佐賀県立美術館と佐賀城公園のお堀

2016年05月31日 | 日々の出来事

 佐賀県立美術館に行きました。特別展があっている訳ではありません。しばらく前に隣接する博物館を観覧したのですが、家内が博物館のある佐賀城公園の長閑さが良いと言うので、出掛けました。

 県立美術館です。博物館とは館内で通じています。両方とも常設展は入館無料なのは有難い。若い頃ここに特別展を観に来たことがあるのですが、どうも印象が違います。40年以上前のことですから、建て替わっているのかも知れません。

 下の写真はエントランスホールです。静かです。受付には誰もいません。私たちの他には、後から一組のカップルが来ただけです。大きな展示室が3室あるのですが、扉が閉まっています。

 別に岡田ルームという展示室があり、佐賀出身の岡田三郎助を中心に20点ほどが展示されていました。彼の絵は石橋美術館で見たことがあります。展示室に入ると、机にいた係員が立ち上がったので吃驚しました。

 館内で初めて人を見かけました。私達が観覧している間、立ったまま、こちらを見ています。当然なのでしょうが、急かされているようで早々に退出しました。

 ほかに愛好家の書画展があっていましたが、県立美術館にしては少々物足りない施設でした。売店が無いので絵葉書も買えません。石橋美術館の充実振りがかえって印象に残ります。その美術館も市の美術館になると、このようになるのかと思い寂しい気がしました。

 念のために言い添えますと、お隣の博物館の展示は結構充実していました。佐賀県を中心に原生時代から古代、近代へと人文地理や歴史がわかり易く展示してあります。館内のカフェも賑わっていました。両者で一つという考えなのかも知れません。

  

 しかし、今日の目的はこちらです。佐賀城公園の南堀です。

 城跡は三方を大きな堀で囲まれており、中には佐賀城本丸、県庁、NHKや地元テレビ局、法務局などがあります。公園の向かいには県警本部や中央郵便局、中心商店街があります。都市の中枢機能があるのです。

 しかし佐賀市の商業機能は、ずっと北の土地区画整理事業地区に移ってしまいました。堀に囲まれたこの辺りは、中心部でありながら静かで落ち着いた佇まいです。

 でも私はこういう静けさが好きで、今日はここにやって来ました。家内は木陰の椅子で休んでいるので、私はお堀端をぶらぶらします。すぐ近くに県庁があるのに、田舎の町の雰囲気です。でも歴史の記憶を残している町は風格があり、気持ちが落ち着きます。

 どこか懐かしい風景です。むかし筑後地方では、農業用のクリークが網の目のように張られていました。内陸ですが水には親しんでいたのです。今では柳川がその雰囲気を残しています。

 

 南掘ではハスを再生する取り組みが行われています。

 

  城堀のある風景です。 

  この水草は菱だと思います。昔は秋になると、農家のおばさんがクリークで育った菱の実を売り歩きに来ていました。西洋画にこのような図柄の絵があったような気がします。

 

  おまけです。先日、隣の博物館に行った際、孫への土産に撮った恐竜の写真です。 

 

 

 

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2 コメント

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Unknown (mikki-)
2016-06-01 16:01:44
こんにちは~!
読者登録して頂いて
ありがとうございます。
佐賀は懐かしい古里の一つです。
小学2年生まで”三田川村”に住んでいましたよ!
時々当地へお墓の掃除や墓参りで帰ります。
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三田川 (九州より)
2016-06-01 18:02:03
今日は。
三田川は今では吉野ヶ里町ですね。
あの辺りには時々出掛けます。歴史公園がありますし、山の上には道の駅があります。
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