ポリティカルセオリスト 瀬戸健一郎の政治放談

政治生活30年の経験と学識を活かし、ポリティカルセオリストの視点から政治の今を語ります。気軽にコメントして下さいね!

歳入・歳出の差が40億?

2006-01-12 23:19:09 | 市議会議員として
皆さんは草加市の予算編成を進める市役所から、「歳入と歳出のひらきがまだ40億円もあります。」または、「40億円も予算がまだ足りないんです。」と報告されたら、「ああ、大変だな。」と思われるのではないでしょうか。

草加市議会議員である私も、一瞬、そう思ってしまいます。しかし、24万市民のために様々な行政サービスを提供し、少しでも市民福祉を向上させようと思えば、市長が誰であっても、景気がよくても、悪くても、予算編成に当たって、そのために必要なお金が足りなくなるということは、どの時代でも、その時々の市長が抱える最大の問題であり続けたことを忘れてはなりません。

だからこそ、政治にはビジョンが必要なのです。
だからこそ、政治家には力が必要なのです。

限られた財源で、その時代に納税者でもある市民に、また納税者ではないかもしれないけれど、弱い立場の市民のために、何ができるかを考える。そして決めて、実行する。このことこそが政治家になることの最大の動機であり、使命であるべきです。

「いやぁ、財政難であり、小泉改革でますます地方財政が厳しくなってきたし、先行きも予測が出来にくい状況の中で、歳入と歳出の差がまだ40億円もあって、埋められないんですよ。」

それは、あなたが限られた財源であれもこれも全てやるという立場に固執しすぎているからではないですか?

まず、事業にせめて優先順位をつけるくらいの政治決断をして、新規事業であったとしても、既存の事業よりもプライオリティの高い事業なのであれば、先行してやることから、それでは始めてみてはいかがでしょうか。

「事業の取捨選択」確かに、私もこの言葉は嫌いです。しかし、現実は本当に市民に必要なことを実現させるためには、役割を終えた事業を「止める勇気」をもつことが不可欠です。

勇気と決断。

いま、草加市政に欠けているものは「これ」ではないかと思います。

市民の皆さま、本筋からはずれた、甘えた言葉にご用心、ご用心!

瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor


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2 コメント

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同感! (ヨットマン)
2006-01-14 06:20:17
役割を終えた事業を「止める勇気」・・その通り!

そして、助成金や補助金に群がる、無駄!

私も、違う視点から「止める勇気」に大賛成。

(実際、無くすのに約10年もかかったぞ!未だ

その余波があるやも知れないが・・・)

「止める勇気」ガンバガンバ!





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ブログ開設おめでとうございます (keiko)
2006-01-14 13:24:00
お久しぶりです。メールを見て早速おじゃましました。

私もgooとライブドアで2つブログを書いていますが結構大変です^^



日興証券→モルガン・スタンレー→メリル・リンチと渡り歩いた岩国哲人さんが出雲市長になった時、「市の年間予算が証券界にいた時に自分が1日に動かしていた金額より少ないことにびっくりした」と語ったことがありました。



市場経験者はロスカットというものを嫌というほど味わっています。撤退する勇気ですね。

小さな傷のうちに、含み損を現実損にすることでリセットします。

さらに、リスクヘッジを知っているので赤字を拡大させることはない。

経験の浅い人はこれができない。そしてズルズルと泥沼にはまっていきます。

大阪の状況などを見ていると、辛い現実を見て見ぬふりをする素人投資家とそっくりだな~と思ってしまいます。

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