ポリティカルセオリスト 瀬戸健一郎の政治放談

政治生活30年の経験と学識を活かし、ポリティカルセオリストの視点から政治の今を語ります。気軽にコメントして下さいね!

「議会の本質」~草加市議会本会議場より

2009-03-05 23:40:56 | 市議会議員として
※デモクラシーの確立を目指し、あらゆる権力の弾圧にも屈せず、常に民衆の側に立って闘った。その雄弁は天下に鳴り、憲政擁護運動が起こると、人は彼を「憲政の神様」、「議会政治の父」と呼んだ。

今日、私は草加市議会本会議場において、市政に対する一般質問を行いました。テーマは「ゼロ歳児を含む保育環境の整備」と「今様・草加宿プロジェクト(開発事業)」についてのものでした。予算規模や事業の性質の異なる2つのテーマで市政を正すために、憲政の父・尾崎行雄先生の言葉からはじめました。

今回の一般質問で謹んで引用させていただいたのは次の言葉です。

■「議会の本質」

一般人民から選ばれた代表が一堂に会して会議を開くのは、何のためであるか。いうまでもなく、それらの代表が、どうすることが最大多数の最大幸福であるか、どうすれば国家の安全と繁栄が期せられるかという立場にたって、思う存分に意見をたたかわし、これを緊張した各代表が、何者にも縛られない完全に自由な良心を持って、議案の是非善悪を判断した結果、多数の賛成を得た意見を取り上げて、民意を政治に反映させるためである。

ゆえに真正の会議においては、少数党の言い分でも、正しければ多数の賛成を得て可決せられ、多数党から出した議案でも、議場の討論において、多数議員の良心を引き寄せることができなければ否決せられるのでなければならぬ。もし多数党の言い分なら何でも通り、少数党の言い分であれば何一つ通らないということが、会議を開く前からわかっているなら、会議を開くことは、全く無用無意味な暇つぶしである。

尾崎行雄『民主政治読本』(昭和22年)、『尾崎咢堂全集第十巻』74頁より。


尾崎行雄「議会の本質」

※今回の本会議質問では、平成21年度一般会計予算を審査する予算特別委員長として、草加市の地方債の現状は、次世代に残す将来負担比率が202%で埼玉県下40市中、第1位であることを指摘しながら、厳しい財政状況における、限られた財源の使い道について議論しました。

※瀬戸健一郎の一般質問はこちらをクリックして下さい。会期日程の3月5日(木)「一般質問」から「瀬戸健一郎」をクリックすると、ストリーミング(録画)映像が見られます。

※瀬戸健一郎の今回の一般質問の質問通告内容は次のとおりです。

1 保育環境の整備について
 ア、ゼロ歳児を含む保育環境ビジョンについて
 イ、公立保育園について
 ウ、家庭保育室について
 エ、認可外保育施設について

2 綾瀬川左岸整備計画について
 ア、全体ビジョンについて
 イ、意思決定プロセスについて
 ウ、事業推進について

みなさまのご意見ご感想を私に聞かせてください。尾崎行雄先生にならって、最大多数の最大幸福が実現できるように誠実に働いてまいります。

一部の人たちだけでない、「だれもが幸せなまち」をつくっていきましょう!

瀬戸健一郎
Kenichiro Seto
草加市議会議員
Soka City Councilor

追伸 衆議院憲政記念館尾崎行雄記念財団」の機関誌「世界と議会」2009年3月号(特集:地方政治)に私の原稿「3兆円の税源移譲について」が特別寄稿として掲載されることになりました。都道府県から市町村への徴収取扱費をめぐる課題点を政界全体に認識してもらえると幸いだと思っています。

関連ブログ記事:「三位一体改革。~3兆円の税源移譲って?!」はこちらをクリックしてください。




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