川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「月」死す

2009-08-29 06:10:02 | 父・家族・自分
 昨日、我が家には異変がありました。僕が「川越だより」を発信した直後に飼い猫の「月」が猫用のトイレの傍らで倒れているのに気づいたのです。ここのところほとんど飲み食いをせず、骨皮筋衛門になっていました。それでも娘や妻が獣医さんに連れて行って点滴を受けさせたりしたせいか、よたよたとしながらも外出もしていました。
 とうとう最期のときが来たのかと思いました。今日は一日「月」と過ごそうということで移動教室の下見を中止することにし、朝早くでしたが泰子さんに電話して了解してもらいました。
 娘が連れて行ったかかりつけの獣医の見立ては「老衰」であろうということです。娘はブドウ糖の入った水を飲ませたりして勤めに行きました。昼ごろまでは妻も留守で僕は「月」のそばで過ごしました。

 95年11月、娘と妻が岩殿観音近くの蕎麦屋の駐車場で見つけた捨て猫でした。栄養失調で育つかどうか危ぶまれる赤ちゃんネコでしたが「月」と名づけられて我が家の一員となりました。全身が真っ黒ですが喉のところに白い三日月があるのです。
 飼い主は娘で娘の帰りを聞きつけると玄関で待ったり、入浴中にはドアの外で待ったりします。僕は時々、櫛を使って毛並みを整えてやるくらいです。そんな時にはうれしそうで僕にもなついてくれました。
 数年前、脳梗塞をやって危ぶまれたときもありましたがすっかり元気を取り戻していました。
 「月」は昨夜遅く絶命したそうです。娘と妻に見とられながら。今朝、僕はそれを知り、「月」の遺体の傍らでこれを書いています。
 もともとがひ弱です。老衰にしては少し早すぎるのかもしれません。
 14年間も一緒に生活をしました。大学を中退して帰ってきた娘には特に大切な存在であったと思います。よくがんばったね、「月」。ありがとう、「月」。