川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

東京湾花火

2009-08-09 22:12:28 | 友人たち
 8月8日(土)曇り

 午前中にAさんから東京湾花火に招待の電話があったので喜んで出かけることにした。雨の心配があるのでいつもは持たないこうもり傘をもって行くことにする。

 5時ころ豊洲駅でAさん一家と落ち合い、近くの観覧場へ。打ち上げ場所の晴海公園からは離れているが遥かにレインボウブリッジなどもみえる眺めのよいところだ。豊洲地区の小学校のこどもや家族の専用席で小4のカンくんの担任の先生が他のかたがたとともに会場案内をされていて声をかけてくれた。。
 
 北朝鮮からやってきたこの家族とは5月に北信濃へのバス旅行をともにして以来である。こどもたちにとっては日本では初めての夏休みだが姉弟ともに元気に過ごしているようだ。カンくんは先日、妻が届けた『くらまはかせのなぜ』(山中恒著)をほぼ読みきった様子。

 娘や息子がこどものとき読んだ本の大半はアチコチに贈ったが山中恒の作品などはなぜか残っている。僕がもう一度読んでみたいと思ったのかもしれない。今回それらをカンくんたちに贈ることにしたのだ。こどもの読み物だが僕が親になる過程で読んで面白くかつ感動する作品が多かった。池商の生徒たちにも勧めたものだ。   
 『くらまはかせのなぜ』http://pippupgii.blog.so-net.ne.jp/

 
北朝鮮を脱出して中国に保護されていたときに日本語の勉強をしたとはいえ、この春、小学校へ転入したばかりである。この少年の日本語の上達は驚くばかりである。会話は100%といっても過言ではない。読解の力も相当のものだということがわかった。山中恒の物語の面白さに導かれて次々と読んでくれるかもしれない。

 ビールをご馳走になっているうちに花火の打ち上げが始まった。休むことなく1時間20分。オリンピック招致を意識してか、五輪の輪が何度も夜空に広がった。

 関東に来て花火を見るのは初めてだ。川越でも毎年やっているが見に行ったことはない。人ごみの中にまでいってみたいとは思わなかった。今回もAさんに声をかけてもらわなければこんな風に楽しめなかったに違いない。
 
 Aさんの家族との交流はSさんとの縁が生み出したものだが、僕の生徒であった謙一くんが二人の子供をしっかりとサポートしてくれているおかげだ。縁というか、人のつながりというか、ありがたいことである。

 僕は1978年に室戸岬港で見た花火を思い出した。池商で担任した生徒たちが一緒だった。打ち上げ現場の近くで見上げたから迫力があった。僕の田舎を訪ねてくれた面々も、時にはあの夜の花火を思い出してくれるのかなあ。
 花火見物の帰りに小学校の同級生武実くんと会った。それが今日まで続く交友のきっかけだ。

 帰りの交通の心配は杞憂で、どういうわけかそれほどの混雑もなく10時過ぎには無事帰宅することができた。