大道具の素

劇団ほうき座の大道具・舞台裏

とある町内での公演

2005年03月18日 | 舞台写真
「河童どんつく」

河童で控え室に待機していたところに三度ほど小さな女の子が
見に来ました。連れてきたおばあちゃんは「すみませんねえ、
もう一度見せてください」とたいへん恐縮していました。見せ
るために来たのだから、見られることは一向に構わないのだが
よく見ると女の子の手は小さなカッパの人形を握り締めていま
した。河童のファン?だったのね。



「稲刈りの頃」

若さの足りない分、つくりこんでいます。w

創立35周年記念公演

2005年03月12日 | その他


「わたしは誰?」(2003)

う~ん。色々悩んだけど、こんな形になりました。作り込んでも
ドアなんか見えないし、舞台中央の演技エリアもあまり使えな
いので他のプランも勧めたのですが…。没。


小道具を二部屋分も用意するのは無理なので、なんとか
キッチンらしいカウンターとテーブルだけですむようにと
全体を格子風にデザインし色分けしました。これは予算の
節約の意味もあります。

普通のパネルを裏返しに作っただけです。しかも寸角から
小割にして、階段風に上のほうはベニヤも抜いてあるので
安定もいいです。塗料代もかからないように全体をグレー
の水性ペンキで塗って乾いたあとに少量の赤と緑を布につ
けてゴシゴシしただけです。

仕込みのときも「十勝伝説」の仲間が手伝ってくれました。
(パンチも半分お借りしました)ありがとうございました。



舞台の種明かし

2005年03月07日 | 舞台写真
「釈迦内棺唄」(2002)

おんぼ焼き、いまの火葬場が舞台です。これは帯広刑務所
の公演写真だと思います。間口が4間、奥行は12尺ほどしか
ありません。この中央の扉に6尺ほどの長さの棺桶が入って
いきます。パネルの裏は通り抜けしやすいように2.5尺幅くら
いの枠、四角い人形で支えています。つまり2.5尺のスペース
に6尺…。

う~ん。いろいろ考えて間違いのない単純なもの…。
ということで、ダンボールの箱を5,6個並べて白い布を
かけました。

ワゴンに乗せられた棺桶を押し入れると同時に裏でひとつ
づつ受け取っていた訳です。このパネルは穴を開け、扉を
付けるまで塗り替えられ3回使い回しました。


一見まじめな打ち合わせ風の写真。


裏方に専念

2005年03月06日 | 舞台写真
「向い風」(2001)

これはゲネですね。女ばかりの芝居で久々に出番なし。
釘打ち機も買ったんで、ぱんぱ~んと叩いちゃいました。


新しいベニヤなのでオイルステインでさらっと色付け、
中央の押入れは開けないので書割です。気になった点は
玄関の支えを黒じゃなく同色の方がよかったかなあ?と
いう所と。照明が入ると釘の頭が光ってしまって…。

この後からは頭の小さいカラー釘やタッカーなどを使っ
ています。

テーブルは仕事先で見たものが気に入ってデザインを
真似て作りました。