ある女性整体師の日記

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埼玉県 縄文の旅4

2023年12月17日 | 旧石器・縄文・弥生・古墳時代の旅

10:30到着


埼玉県立歴史と民俗の博物館


 

銀杏の匂い。

 

予想超えて立派な施設である。

こちらは1971年に県立博物館として大宮公園、北西の一鶴に建設され、有名な建築家の方が設計したそうです。

 

 

大宮公園内遺跡。





奥東京湾の存在がわかる。
 
埼玉県が海だったとはいまだに不思議です。
これまでは海の近くの貝塚をみてきたから、今回のような内陸である埼玉県で貝塚の存在に出会うことができると、自分が古の海岸線沿いを歩くというタイムスリップに成功していることに気づく。


こういう全体がみえてくる展示ってセンスあるよね。



ローム層は酸性度が強いから、石器以外の遺物が残らないのか。

埼玉県からは旧石器時代の黒曜石がたくさんでてきています。

縄文時代の竪穴住居は約20平方メートル。



ちなみにうちは5人家族でぎゅうぎゅう詰め気味の55平方メートル。
来春に長女が戻ってくる予定なので、
家族全員いまから戦々恐々としている。

縄文時代の四季。

今年の秋、公園でどんぐり拾いをする小5の次女と5歳の姪っ子に、平らな石と大きな丸い石を使ってどんぐりを割って中身を見せたところ、2人ともそこから数時間、テコでも動かず、暗くなるまでその作業を繰り返していた。
手を使う楽しさは太古から脳に刷り込まれているものなのかもしれない。

埼玉に海があった証拠。

この地でアオウミガメに会えるとはねぇ。
10代に小笠原の父島へ貧乏ひとり旅に出かけた際、カメを食べる文化があることを知った。わたしが食べたかどうかは覚えていない。

縄文時代における奥東京湾の海水面の変化。

縄文時代は1万年と長いから、
海岸線もかなり変化しているのだな。

丸木舟。

石を使って、1本の木をくりぬくのも大変だが、加工する部分を火で焦してけずりやすくした工夫がみられるってことは、かなり火を便利に使いこなしていたということになる。

縄文人はこれで海や河沼へ出ても、水も入るし一苦労だったに違いない。が、浮いている大きなものがあれば、水の上で出来ることも増えるだろう。現代はSUP(サップ)で移動や釣り、はたまたヨガまでやるんだから。


川口市 宮合貝塚 6号住居跡 注口土器。


うちのヤカンも20年超えの逸品だが、
3,500年前でこの冴えたデザイン、
恐れ入ります。

飯能市加能里遺跡

約3000~3500年前(縄文時代後晩期)


土製でこの立体感。
まさに超絶技巧。
このような耳飾りは他でもお目にかかったことがあるが、当時の製作者は脚光を浴びたのではないでしょうか。
おおいに流行って、各地に広まった、という想像。


動物型土製品。

耳飾りに比べると、
この動物たちはもう少しうまく作れなかったかしら、と苦笑。
不器用な人か?はたまた子どもか?
飯能に住んでいた人たちの多様性だ。

大小の石や砂利を敷き詰めた構築物(礫敷遺構)が3~4mの幅で帯状に直線的に広がっているのが見つかり、水が湧く場所に近く、ぬかるむ環境であったことから、居住地と湿地や水場をつなぐ「足場」や「道」だったのではないか、と。

不自然な土の高まりがある場所も分かっていて、縄文時代の人々が土木工事をした跡と考えられているようです。

水が近くに住むことは、便利と不便さをあわせ持つだろうから、生活しやすいように工夫していたんだね。


縄文人の平均死亡年齢は、男女とも31歳。


数千年後、人間がこの3倍長く生きながらえるようになるとは、よもや縄文人も想像すらしないやろ。

現代人と縄文人の頭の骨。

縄文人の上下の歯は
きれいに噛み合っているのか。
歯が大きくて、顎の骨も立派にみえる。


やっぱり屈曲位がいいよ、
体が楽だもの。


深谷市 原ヶ谷戸遺跡 土偶


ちょっとだけかわいい。

このシイタケマンみたいな土偶
強そう。

石棒。

全国石棒ランキングなるものがあるのか。
祝全国10位。

確かに圧倒される。

漆塗り土器





試行錯誤の末、漆を塗ったら腐りにくい、丈夫
なんてわかるのだろうか。

縄文時代の編み物。

よくぞ生き残ってくれた繊維よ。

深谷市上敷免遺跡。

再葬墓は奄美大島でも聞いたなぁ。
遺体を軽量化するためか、
それとも祭礼的なものなのか。



赤く塗られた弥生土器


古墳の石室

古墳時代 土師器

古墳時代はシンプルなデザインに。


ヒスイ製勾玉

勾玉って、いつも思うけど、生き物の赤ちゃんだ。胎児だ。

このカタチを目撃したことが何度もあったとしか思えない。見た人が伝えたとしか思えない。


個体発生は系統発生を繰り返す


ってフレーズがよぎる。


じゃなくて、

とにかく、この頃の人は生き物の原型を何らかの機会に知ったのではないか。


 

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