清水由紀子さんの介護自殺、マスコミが指摘しないこと

2009-04-29 21:50:11 | 高齢者問題
タレントだった清水由紀子さんが自殺した件で、
マスコミは、
介護に疲れたからだ、なぜ一人で抱えたのだろうと
毎日、言っている。

確かにそれもある。
しかし、介護の現状は、一人で抱えなければならないことになっているのだ
ということを どこの番組も深く追求しない。
各種のテレビ番組で、この報道に接する度に、
なんで、結局清水由紀子さんの個人の問題にしかしないのよ!!
と、腹立たしい思いをしている。

一人暮らしの高齢者も、ホームヘルパーに頼らなければ生活できないのに
自宅にいる限り、24時間介護を受けることはできない

家族がいる高齢者は、家族がいるだけに、サービス利用に制限がある
例えば、子どもが働いて家計を支えている場合
高齢の親が、家事をできなくても、同居の子がいるために
家事援助は、高齢の親の分だけしかしてもらえない

施設の入所も叶わない場合、
結局、子どもは親の介護のために仕事を止めざるを得ない
結婚をせずに、年金保険料も払えず、職も失って
子どもは人生を失う事だってある。

介護保険は、本来、こうした事を無くすために始まったはずでした。
ところが、3年毎の見直しが行われる度に
介護認定が後退し、サービス提供も後退し
介護は限りなく個人の物になっていくようです。

清水由紀子さんの介護自殺はもっともっと多くの問題を示していると思うのに
それをちゃんと見つけて、今、これから、介護に関わる家族が、
これ以上苦しまなくて済むようにしなければならないのに

本当に考えなければならない、厚生労働省の役人は
そんなことなど考えもせず
ただ、これ以上介護にお金がかかりすぎるのを抑えることしか考ていない

なんて、次から次に、腹が立つ材料が思い浮かんでしまいました。
介護は、限りなく社会的なものです。
介護を支える家族を、社会の制度で支えることこそ今求められています。
そのためには、施設整備にも、介護サービスに従事する職員の処遇改善にも
きちんと、税金が投入されるべきではないでしょうか。

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