なにがあるかは時の運

日々のできごと

『檸檬』梶井基次郎

2004-10-17 21:59:18 | Weblog
いちどやってみたかった(笑)トラックバック。
今週のお題「読書の秋にお勧めの本は?」で初参加です。
まさかわたしも、この本で参加することになるとは予想してなかった『檸檬』
高校の教科書に載ってた同タイトルの短編小説を含む梶井基次郎の作品集、てとこですか。

当時。”結果した肺尖カタルや神経衰弱…”の”結果した”の解釈に苦しんで
大嫌いな…いや、苦手な、くらいにしとくか(笑)、現国教師とやりあった所為で
ものっすごく、この小説が嫌いになってた……はずだったんですけども
あるときふと思い立って閉店間際のブックオフで200円で買ってみたら。

はまった(笑)

愛読、とかそういうのとはちょっと違うんだけど
文庫本一冊で旅が出来るとしたら、この本だなぁ、というカンジです。
『檸檬』でいうなら、果物屋の描写なんかが何度読んでも読み飽きない。
映像美、、、だよなあ、コレは。
相変わらず「結果した」ではその部分で(しょっぱなでありますが)つっかかって
5~6回読み返してしまうという困ったオプションももれなく付いてきてしまうんですけど
そういったことも含めて、「1冊」と言われたらもうこれしか、というくらいはまってます。

文庫で、厚さが1㎝くらいという手頃さもあって
出掛けるときにバックに入れていくにもちょうどいい。


どうもわたしは「ちょっと病弱な視点からの描写」に惹かれるらしくて
持ってはいないけど『百蛾譜』(同じく高校の教科書に…)も実は大好き。
同じ理由で、某やおい小説家さん(笑)の小説も大好き。
無い物ねだりの一種と言えないこともないけれど
わたしは幸せなことに、「健康」のありがたみをほとんど感じてない人なので
わたしからは見られないものを見てる人の感覚が新鮮な…の、かな。


てなわけで。
新鮮ついでに、ブログやって良かったことのひとつに
他人様のブログもなんのきなしに見るようになった、てことがありまして。
新着ブログってトコを見てランダムに読んでいくと、思わぬものに出会えたりするのが
結構楽しいなと思います。
先日もすてきな一言を読ませていただきまして
「めざせ月まで38万キロ」って、コレは車の修理をした方が書いていたのですが
(スミマセン、どこのどなたか全然分からなくなってしまいました)
愛情と夢いっぱいのコトバだと思いません??
わたしもそうありたいなと思ったことであります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿