三浦しをん『神去なあなあ日常』を図書館で借りた後、我慢できずに『神去なあなあ夜話』を買ってきた。
高校卒業したオレは、半ば(母に)嵌められて林業に身を投じる。逃げようにも逃げられない山奥の神去村で見習いとして働いてるうちに、だんだん村や林業にハマっていく…
みたいな話なんだけど、これがめちゃめちゃ面白い。
かくいうわたしも、一度は二度と帰るもんかと思った地元にまさかの就職をし、逃げらんねぇ…と絶望にも似た諦めの境地から、今は田舎ライフ(主に食生活)を満喫してるんで、“ハマっちゃう”気持ちはよく分かるんだが。
読んでるうちに、神去村の多少不便なとこも含めて、だんだん神去村がある種のこの世の理想郷みたいに思えてきてね…。
主人公勇気君は、神去村の言い伝えやなにかが出る度に「出た、神去村のファンタジー!」とかって表現するんだけど、そういうのがまかり通ることより、人と人との関わりや仕事との向き合い方、社会的な繋がり、キャラクターの人間性、自然、そんなものが読んでるうちにキラキラしたイメージになってアタマの中に降りてきて、実はこの小説、現実を描いたファンタジーなんじゃないかって思えてきた。
仕事ひとつ取っても、今の職場環境は別に悪くはないけど、仲間を尊敬し、尊重し、信頼し、信用し、…ってあたりは、気持ちにどこか「違う」って感じる部分がある。それが割とつまらないストレス源だったりもするんだけどさ。
小説だから、きれいなところだけ取り出して書けるってのは分かってるけど、読んで純粋に「いいなぁ…」って思えるのはいいなぁ。
ここ最近で一番のファンタジー小説だと思う。
高校卒業したオレは、半ば(母に)嵌められて林業に身を投じる。逃げようにも逃げられない山奥の神去村で見習いとして働いてるうちに、だんだん村や林業にハマっていく…
みたいな話なんだけど、これがめちゃめちゃ面白い。
かくいうわたしも、一度は二度と帰るもんかと思った地元にまさかの就職をし、逃げらんねぇ…と絶望にも似た諦めの境地から、今は田舎ライフ(主に食生活)を満喫してるんで、“ハマっちゃう”気持ちはよく分かるんだが。
読んでるうちに、神去村の多少不便なとこも含めて、だんだん神去村がある種のこの世の理想郷みたいに思えてきてね…。
主人公勇気君は、神去村の言い伝えやなにかが出る度に「出た、神去村のファンタジー!」とかって表現するんだけど、そういうのがまかり通ることより、人と人との関わりや仕事との向き合い方、社会的な繋がり、キャラクターの人間性、自然、そんなものが読んでるうちにキラキラしたイメージになってアタマの中に降りてきて、実はこの小説、現実を描いたファンタジーなんじゃないかって思えてきた。
仕事ひとつ取っても、今の職場環境は別に悪くはないけど、仲間を尊敬し、尊重し、信頼し、信用し、…ってあたりは、気持ちにどこか「違う」って感じる部分がある。それが割とつまらないストレス源だったりもするんだけどさ。
小説だから、きれいなところだけ取り出して書けるってのは分かってるけど、読んで純粋に「いいなぁ…」って思えるのはいいなぁ。
ここ最近で一番のファンタジー小説だと思う。