sugiyukumamani

ただ かぜがふいているだけ・・・。  
  

風聞草 ( 26 )

2009-05-13 | 風まかせ
  風聞草(25)より つづく。世界保健基金(WWF)の調査で、
白保海域のサンゴ120種のほとんどで「白化」が確認された。
冬の段階でアオサンゴなどに元の鮮やかな色がもどったが、ミド
リイシなどの半数以上が死んだ。2007年は梅雨開けの6月下旬から
海水温が上昇し例年の4倍以上つづいた。

 北極圏で氷が解けてすみかを失うホッキョクグマ、熱帯の海で
白化し、死滅していくサンゴ、はるか遠くで起きていると感じる
人もいるかもしれない。しかし、明日は貴方の暮らす足元で変化
が起きている・・・。

 瀬戸内海沿岸から九州沿岸にかけて、ナルトビエイが大量発生し 
アサリなど貝類の不漁がつづいている。とりわけ、山口県、
山陽小野田市の被害は大きい。全国ブランドの「小野田アサリ」が
エイの食害で取れなくなりアサリ漁の全面禁止が続いているからだ。

風聞草 ( 25 )

2009-05-13 | 風まかせ
 <博多湾イカナゴ全面禁漁 >

 福岡市沖の博多湾で春から初夏にかけてとれるイカナゴ。地元の
家庭料理には欠かせない魚だが、資源保護のために2008年から
全面禁漁になった。福岡県海洋技術センター は海水温の上昇が
原因とみている。

 冷水性のイカナゴは博多湾付近が生息の南限とされている。
同センターによると、産卵する1~3月に水深30m付近の水温
が14℃にならないと、稚魚の数が減る。2007年は14℃以下に
なったのが2,3月のみで稚魚が育たなかった。同センターは、
「高温が今後も続くと資源回復は難しくなってくるかもしれ
ない」と気をもんでいる。

 真っ白なサンゴが海底に広がっていた。沖縄県石垣島の
白保海域で2007年夏、北半球最大といわれるアオサンゴの
群落などに大規模な「白化 」が起きた。白化は、サンゴの体内に
共生する藻類が水温上昇などで逃げ出し、サンゴが白っぽく
見える現象。長く続くと、藻類から栄養を得ていたサンゴは死に
サンゴ礁全体が壊滅する。世界各地で報告され、温暖化の影響が
疑われている。   (つづく)。