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sugiyukumamani

ただ かぜがふいているだけ・・・。  
  

森と海の関係

2010-06-21 | 季節
魚は動物プランクトンを食べ、動物プランクトンは植物
プランクトンを食べる。植物プランクトンは水のなかに
溶け込んでいる窒素とリン酸を吸収して育つ。



全長5千キロ級となる大河・アムール川、アムール川流域の
森林や湿地帯から供給される鉄分が、オホーツク海の植物
プランクトン発生を促し、それが動物プランクトン、魚へ
とつながって、世界有数の好漁場を形成しているとみられて
いる。

北太平洋や赤道の近く、南極や北極周辺の表層水には、窒素
やリンなどの栄養素がたくさんある、ところが、なぜか藻類
(植物プランクトン)が少ない。

米国の海洋学者ジョン・マーチンは異物が混じらないように
採取した海水に鉄分を加える実験をした。すると植物プラン
クトンが増えたと発表、大きな議論を巻き起こした。

海水に鉄分を加えれば、光合成をする植物プランクトンが
増えるというという研究は20年近く続けられているが、
海域や時期によって得られて結果はまちまちで効果はまだ、
はっきりしていないーとされる。

アムール川から外洋へもたらせれる影響を調べているが、
科学的には不明なことが多く、解明には時間がかかり
そうだ。

森が育む海

2010-06-18 | 季節
きれいな海には豊かな森が必要と、漁民による植林活動が
始まって20年―。こうした運動はしずかに全国に広がって
いる。

日本海と太平洋に2万1千の川が流れ落ちている。
東京五輪のころを境に海が疲弊した。赤潮で牡蠣(かき)
が赤くなった。1980年から20年間に大川の上流、岩手県
の室根山に約40種5万本の落葉広葉樹を植えた。

きれいな海を取り戻そうと始めたのが漁民による植林運動
だった。科学的根拠はなかった。だが、生物多様性を重視
した森によって気仙沼湾はよみがえった。

こうした漁師の直感を裏付ける「森里海連鎖学」を、5年
前京都大学で創始したマレーシア・サバ大学の田中克客員
教授は森と海のつながりを裏付ける研究事例をあげている。

川に流れ込んだ広葉樹の落ち葉が分解されないまま海まで
届き、河口付近に落ち葉だまりを形成する。落ち葉は体長
1センチほどのトンガリキタヨコエビの重要な餌となる。
クロガシラカレイはこのヨコエビを食べて栄養のかなりの
部分をとっており、落ち葉がカレイを育てていることにな
るという、これは北海道林業試験場の研究ーとある。
                           (写真はイメージです)



稼働率は高まるのか

2009-11-15 | 季節
 国内の原発ではここ数年、長期使用を見越した機器の補修や
交換、耐震補強工事などで運転停止が長引く傾向にあり、以前
の水準に戻すのも容易ではないーといわれる。

 さらに、原発の利用効率を上げるために検査の短縮や出力アップ
などさまざまな方策が示された。原発の状態に応じて検査期間を延
ばせる新制度が今年から始まった。一律13ヶ月ごとに運転を止めて
検査していたのを間隔を18ヶ月にできれば、計算上は稼働率が9割台
に手が届く。

 運転中の点検を増やすなどして、通常2~3ヶ月かかる検査期間を
短く出来れば、稼働率はさらに上がる。タービンの改造で、米国で
はすでに新規5基分に相当する出力アップを実現した。国内では日本
原子力発電が東海第2原子炉(茨城県)で出力5%アップを計画中で
ある。

 原発は計画から運転開始まで20年ほどかかる。国内では30年ごろ
から多くの原発が立替時期を迎える。しかし、「一気に改善できる
方法はない(経済産業省資源エネルギー庁)」」。

 〔国内で初めて50年間稼動する原発になる〕 関西電力はこのほど
来年11月に運転開始から40年を迎える美浜原子力発電所1号機(福井県
美浜町)を来年以降10年間も運転可能だとする報告書を国に提出した。
順調に運転をつづけた場合、国内で初めて50年間稼動する原発になる。

人為的影響

2009-10-15 | 季節
 大気中のCO2濃度は産業革命以降、劇的に増えているという。
意識も高まり、気候変動枠組条約条約もできたのに排出量は
04年から07年の間に70%も増えた。地球の平均気温も疑う余地
なく高まっている。

 だが、「本当に温暖化しているのか」、「CO2が原因なのか」と
いう疑いは私の中ではくすぶり続けている。が、異議はあるが
認めようという考えなのだ。

「人間活動が原因なのか」
 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が07年に人為的影響
による温暖化の可能性について「非常に高い(確率90%以上」との
報告書をだしてから、2年たつが、疑問は残る。


 

 書店には「懐疑本」とそれに反論する書籍が並んでいる。IPCCに
おいては温暖化と人為的影響については、90年「はっきり検出する
ことは10年以上できそうもない」。95年「示唆される」、01年「可能
性が高まってきた(66~90%)」と表現が強まっている。

 <中国は07年、CO2排出量で米国を追い越した>
新聞によると国際エネルギー機関(IEA)は世界の排出量は290億トン
(前年比3%増)、中国は60億トン(同8%増)、米国の58億トン(同
1%増)をぬいてトップになったことが確定した。
 日本は12億トン(同2%増)で国別ではロシア、インドについで5位
だった。

エコカーの本命は?

2009-10-01 | 季節
ハイブリッド車、トヨタの「プリウス」が大人気だ。5月に新型を
発売したところ、6月だけで2万2千台以上売れた。8月の新車販売
ランキングでは、軽自動車を含めて3ヶ月連続で1位となった(日本
自動車販売協会連合会と全国軽自動車連合会より)。

 ホンダのハイブリッド車、インサイトも7位と好調を維持している。
ハイブリッドは「二つ以上のものがまざっている」という意味。エンジン
だけでなく、モーターを組み合わせて走る。

 エコカー、低公害車といってもハイブリッド車だけではない。エタノール
などバイオ燃料を使って走る車、水素を使う燃料電池車や水素自動車など
いろいろのタイプの開発が進んでいる。ハイブリッド車と並んで注目される
いるのが電気自動車。

 三菱自動車が「アイミーブ」、富士重工業が「ステラ」を売り出した。
ステラは家庭用の電源で充電できるプラグインハイブリッド車だ。

 日産自動車は、90年代の経営難でハイブリッド車開発に投資ができず、ハイ
ブリッ車ではホンダ、トヨタに遅れをとった。それを電気自動車で取り返そうと
している。
 日産自動車は先ごろ、10月末に日米市場に投入する電気自動車「リーフ」を
公開した。

エコカーとしてのEV ①

2009-09-18 | 季節
今の子ども達の世代が大人になるころには、環境問題は
どうなっているのだろうか。温暖化は今よりも深刻になって
いるはず、石油は枯渇していないのだろうか?

 
エコカーとしてEV(電気自動車)が注目されているが、一般の
ユーザーが使うにはまだまだハードルは高い。三菱自動車のアイ・
ミーブにしても初年度の今年は、法人や官公庁が中心。
個人向けの本格発売予定は、来年の4月という。
 *アイ・ミーブ(三菱)¥459万9000円

 前にもふれたように、価格が相当高い。この原因はEVの心臓部で
あるリチウムイオン電池にある。まだ、量産体制が整っていないため、
十分な供給ができないのが原因だという。逆にいえば、電池の本格
量産ができれば普及も可能ではないともいえる。

 三菱重工業は、さきごろリチウムイオン電池の量産を12年にめどに
開始すると発表した。

電池の競争時代 ②

2009-09-14 | 季節
 いまや電池技術が自動車産業の将来を左右する可能性まで
ささやかれている。電池はIT革命のように、社会や経済を
大きく変える存在になるだろうか。

 進歩はめざましいとはいえ、話はそう簡単ではなさそうだ。
求められる性能が今より格段に高い。
 たとえば、電気自動車の連続走行距離をガソリン車並みの
約500kmにするには、電池の重さ1㎏あたり500ワット/hの
電気エネルギーをためる必要があるとされる。

 電池はマンガンなどの正極材と炭素系の負極材、それらを
分けるセパレーター、電解質の4つの材料を重ねてつくるのだが、
日立グループでは「円筒形に巻く」という。それが電池には
最も自然な形ーだという。
 ジーエス・ユアサコーポレーション(GSユアサ)では「熱が
こもりにくいよう面積を広くすることがだから、四角に巻くんです」。

 日産自動車に聞くと「巻かずに重ねていく方式が一番、ずれにくし
合わせた形の自由度が大きくなる」。リチウム電池といっても構造は
さまざまだ。どんな材料を組み合わせてつくるかは企業秘密の中核に
なっている。

風露草 

2009-07-17 | 季節
   <14 >

いわゆる六日間戦争 でイスラエルはゴラン高原を押さえる。以後
手放しとたことはない。この高原を水源とするヨルダン川の水は
いまやイスラエルだけに流れている。中東和平の実現を困難にして
いる原因の一つともいわれる。

 ヨルダン川西岸の占領地に住むイスラレル人入植者の1人当たりの
水利用量(2005年)は年間600トン以上。これに対しパレスチナ人は
その9分1にすぎない(2006年版国連人間開発報告書)。

 地中海に面するパレスチナ自治区ガザでも水不足は深刻である。
パレスチナ国家としては将来、自立を図るためには、海水を淡水化
する必要もあるとの指摘もある。


風知草

2009-06-09 | 季節
 <3 >


農耕の起源は新石器時代である。石器とは石でこしらえた「切れもの」
のこと。旧石器時代とは石器が使いみちによって形が区別されなかった
時代。つまり、同じ一つの石器で木も削れば、肉も切るというぐあいに
用いた。このやり方は何十万年もつづいいた。

 新石器時代はさまざまな石器がつくられた時代、石の斧とか、槍とか、
矢じりだとか、包丁だとかいろいろなものがあらわれてくる。地球温暖化
を語るのに新石器時代まで遡る必要があるのか・・・。あるかも知れない
し、ないのかもそれはもう少し後で・・・。

 言い方を変えよう。人類が農耕をはじめたのは1万年前のことといわれて
いる。それまでは採集民、つまり、森林や川、海から動物や魚を捕り、植物
を採取して生きてきた。それから1万年の間に、人類の人口は60億人を越え、
現在もなお、高い率で増加している。このように膨大な数の人類が生きてい
けるののは農耕を中心として食料を大量に生産することができるからである。

 20世紀は工業と都市化の世紀といわれてきた。この100年の間に、農業から
工業へ、農村から都市へと人口が大きく移動してしまった(つづく)。

風聞草 (終りに)

2009-06-05 | 季節
 COP15 の議長国、デンマークのコニー・ヘデゴー気象エネルギー相は、
政府が4月に示した中期目標の6つの選択肢に対し、日本経済連などが
その中で最も削減幅が小さい「90年比4%増」への支持を表明したこと
に、ヘデゴー氏は「まったく非現実的だ、地球には20年まで排出量を
増やす余裕はない」と厳しく批判した。

 経済連の「90年比4%増が合理的だ」という意見に対し、斉藤環境相
は、「世界の笑いものになる」と酷評した。斉藤環境省は、中期目標を
定めるうえで、国連の委託を受けた科学者らが提案する「先進国は90年
比で25~30%削減」という水準を重視。温暖化対策をめぐる国連交渉を
担当する立場から「15~25%という幅のある目標の方が交渉しやすい」
との見解をしめしている。

 斉藤環境相が温室効果ガス輩出を大幅削減する中期目標を打ち出した
のは、地球温暖化に取り組む麻生首相の熱意が伝わってこないことに加
え出身母体の公明党にも財界からの根回しが進み、このままでは、日本
の温暖化対策が骨抜きになりかねないとの危機感を強めたためーと新聞
などは伝えている。だが、「景気優先」を掲げる麻生内閣では温暖化へ
の取り組みは、トーンダウンし財界の巻き返しが強まっているーといわ
れている。