<濃度上昇の原因は化石燃料の使用と森林破壊>
08年のWMO の温室効果ガス年報によるとCO2の平均濃度は
385.2ppmに達した。07年より0.52%増加、原因は上記の通り。
CO2を減らそう、太陽光発電、風力だと技術革新や経済的な
手段を駆使してもそれは部分的な改良にすぎない。問題はもっと
根本的なところに根をはっている。しかし。そこのところが
よく見えない。
『気流の鳴る音』インディアンの老人が文化人類学者の青年に
「カラスの予言を聞き、草と話をすることが世界を理解する第一歩だ」と
教える部分がある。
『気流の鳴る音』は見田さんの名前を真木悠介というペンネームとともに
有名にした本だ。アメリカ先住民のヤキ・インディアンの生き方や知恵を
素材に近代社会を相対化する視座を開いてみせた著作だが、水俣の漁民の
豊かな世界が、その問題意識をもつきっかけになったという。
石牟礼道子さんの作品のなかの漁民の豊かな世界は、動物や植物、
風などの人間以外のものと対話し、交歓しながら生きるインディアンの
世界の豊かさ美しさに結びつく。
「そうすると水俣やインディアンの世界のほうが普遍的で近代のほうが
特殊なんじゃないかと気づかされましてね」。
水俣では人間に水俣病が発生する前に猫が狂い死に、カラスも死んだ。
さらにそれより前に魚の行動に異常が現れていた。だからもし、魚の
言葉やカラスの予言が聞こえる感性があれば、人間の水俣病は
防げた、と見田さんはいう。
08年のWMO の温室効果ガス年報によるとCO2の平均濃度は
385.2ppmに達した。07年より0.52%増加、原因は上記の通り。
CO2を減らそう、太陽光発電、風力だと技術革新や経済的な
手段を駆使してもそれは部分的な改良にすぎない。問題はもっと
根本的なところに根をはっている。しかし。そこのところが
よく見えない。
『気流の鳴る音』インディアンの老人が文化人類学者の青年に
「カラスの予言を聞き、草と話をすることが世界を理解する第一歩だ」と
教える部分がある。
『気流の鳴る音』は見田さんの名前を真木悠介というペンネームとともに
有名にした本だ。アメリカ先住民のヤキ・インディアンの生き方や知恵を
素材に近代社会を相対化する視座を開いてみせた著作だが、水俣の漁民の
豊かな世界が、その問題意識をもつきっかけになったという。
石牟礼道子さんの作品のなかの漁民の豊かな世界は、動物や植物、
風などの人間以外のものと対話し、交歓しながら生きるインディアンの
世界の豊かさ美しさに結びつく。
「そうすると水俣やインディアンの世界のほうが普遍的で近代のほうが
特殊なんじゃないかと気づかされましてね」。
水俣では人間に水俣病が発生する前に猫が狂い死に、カラスも死んだ。
さらにそれより前に魚の行動に異常が現れていた。だからもし、魚の
言葉やカラスの予言が聞こえる感性があれば、人間の水俣病は
防げた、と見田さんはいう。