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sugiyukumamani

ただ かぜがふいているだけ・・・。  
  

ノウゼンカ

2008-06-30 | 季節

 

凌霄花(のうぜんか) ノウゼンカズラ科の落葉つる性植物。

中国原産、茎は吸根をだし、他の物にからみつく、卵形の

小葉からなる羽状の葉が対生する。ラッパ形の先が五裂

した直径6~7センチの黄紅色の花が開く。

   のうぜんのもと踊り子の待ち合わす
                         大野林火 


雨の日

2008-06-29 | 季節

 

  「 雨の日 」       中原中也

通りに雨は降りしきり

   家々の腰板は古い

 もろもろの愚弄はの眼は淑やかとなり。   *愚弄(ぐろう) 眼(まなこ) 

私は、花弁の夢をみながら目をさます。     *花弁(かべん) 淑やか(しとやか)

   ( 中 略 )

煉瓦の色の焦心の                  *煉瓦(れんが) 匿(かく)れ

   見え匿れする雨の空                                      

 賢しい少女の黒髪と                 * 賢い(さかし)い 少女(おとめ)               

慈父の首と懐かしい・・・。                *慈父(じふ) 首(こうべ)


ムラサキカタバミ

2008-06-28 | 季節

 

ムラサキカタバミ

広く世界中に分布している多年草で、日当たりのよい
路傍や庭に自生する。

余談になるが、わが国には、昭和初期まで既婦人は
歯を黒く染める風習があった、「お歯黒」とよんだ。
染めた歯を除くのにカタバミを使った。

 


ヒマワリ

2008-06-27 | 季節

 

向日葵(ひまわり)

ヒマワリというと夏、太陽、あとゴッホが思い浮かびます。

キク科の一年草、北アメリカ原産。7月~9月茎や

枝の先に10センチから30センチの大形の花を

つけるーと図鑑などに書かれていますが、6月下旬ですが

ヒマワリが咲いていました。

   われ蜂となり向日葵の中にいる
                       野見山朱鳥

 


雛罌粟(ひなげし)

2008-06-26 | 季節

 

ひなげし 美人草・ポピー

     ひなげしの曲がりて立ちて白き陽に
                            山口青邨

ケシ科。ヨーロッパ原産、江戸時代に渡来したと

いわれる。5~6月ごろ細長い茎の頂にそれまでうなだれて

いた蕾(つぼみ)をもたげて赤、白、ピンク、オレンジなどの

薄く可憐な四弁花を咲かせる。別名 虞美人草ともいう。


百合

2008-06-25 | 季節

 

百合(ゆり)  ユリ科の多年草。種類が多く、観賞用に
         栽培され、多くの人に親しまれてきた。

    百合折らむにはあまりに夜の迫りおり
                           橋本多佳子


紫陽花(あじさい)

2008-06-24 | 季節

 

紫陽花や藪を小庭の別座鋪       松尾芭蕉
(あじさいややぶをこにわのべつざしき

人の手がむやみと入った庭でなく、自然のままの庭で
あった。そこにアジサイが梅雨を待つように咲いている。

 「まだ、降っている」と呟いてしまいました。終日降る雨のなかに
清楚にたたずむ藍色の花。
アジサイは日本固有種ですが、江戸時代に日本に来た
シーボルトによって持ち帰られ世界に広まったといわれます。


合歓の花(ねむ)

2008-06-24 | 季節

 

合歓の花(ねむのはな)

 象潟や雨に西施がねぶの花   松尾芭蕉

  元禄2年(1689年)6月、芭蕉が象潟(きさがた・秋田県)で
詠んだ句、ねぶは合歓の花のこと。西施は呉の王 不差に捧げられた
伝説の美女。

 どの谷も合歓のあかりや雨のなか  角川源義

 合歓は優雅で雨に美しい花。
合歓ーマメ科の落葉高木、6,7月ごろ小枝の先に淡紅職の花が
多数 集まって咲く。葉は羽状複葉、夜になると睡眠運動で小葉
が閉じて垂れ下がる、眠ったように見えるので「ねむ」の名が
あるといわれる。

 


バラ

2008-06-23 | 季節

 

ゆうぐれのかげのなかを あるいてゆく しめやかなこいびとよ /

こゑのないことばを わたしにのこしていった白薔薇の花よ /

うすあおい まぼろしのぬれてゐるなかに /

ふたりのふちびるがふれあふた たふとさ /
                           (大手拓次)

 


五月躑躅

2008-06-22 | 季節

五月躑躅(さつきつつじ)

陰暦の5月、つまりさつきのころに咲くつつじ

なので「さつきつつじ」と呼ばれる。

略して「さつき」という。つつじの仲間

としては一番花期が遅い。

「満開のさつき水面に照るごとし」
                     杉田久女