悪戯に危機を煽る気は兎の毛ほどもありません。
タイトルの<世界の危機>のことです。大袈裟だと考えるのなら
<世界の危機・・?>として見ていただければと思います。
ニュースは事件や事実を伝える点では興味がありますが
それがどのような意味をもつものかはわかりません。
また、「事実をいくら積み上げても真実には至らない」。
これは作家の司馬遼太郎氏が言った言葉です(『司馬遼太郎という人』和田宏著)
2008年9月15日、米国大手証券会社リーマン・ブラザーの経営破綻が
アメリカビッグスリーの一つ、GMまでが倒産するような世界金融危機になることを
誰も予測できませんでした。
中国最南端のリゾート地。海南島・三亜、湾内にはすでに原子力潜水艦用の
トンネルが完成した(と伝えられる)。軍の内部文書「大航空母艦計画」によると
空母郡も2015年にはここに配備される。目の前には、ベトナムやフィリピンなどと
領有権問題を抱える南シナ海が広がっている。
最長で沿岸から約2千キロもある南シナ海。広大な海域を守り、軍事的に劣悪な
東南アジア諸国を威圧するためには「浮かぶ航空基地」空母は有用である。その
迫力は、中国自身が身にしみて体験している。
1996年台湾の初めての総統選挙が行われた時、中国は独立を志向する李登輝を
牽制(けんせい)するため大規模なミサイル演習を実施した。この時、アメリカは即座
に空母2隻を台湾近海に派遣、演習は中止に追い込まれた。
中国の2010年の国内総生産(GDP)が米国に次ぎ世界第2位になったと
報じられたのは約10日前だ。伸び利率は前年比10,3%増。
年10%前後の経済成長に伴いエネルギーの需要も急増。原油は輸入が
輸出を上回る「純輸入国」に転じたのは1996年。対外依存度は48%(08年)。
うち、8割りは中東やアフリカからインド洋・マラッカ海峡を通って運ばれる。
経済の成長に伴いエネルギーの対外依存度はますます高まるだろう。
テロリストや海賊にシーレーンを破壊されたら、経済損失は計り知れない、
その点、空母は核兵器並みの抑止力を持つ。
現在世界で現役空母を持つのはアメリカ、フランス、イギリス、ロシア、イタリア、
スペイン、ブラジル、インド、タイの9カ国。国連安全保障理事会の常任理事国で
空母を持っていないのは中国だけだ。