風のハーモニー

ある時はチョイ悪ライダー、ある時は良妻賢母、そしてもう一人のHUZUという人間が登場するドラマの始まりです。

六本木ヒルズの母

2008-06-29 20:35:33 | Weblog
           
週末、母を迎えに東京へGO。
先週末、姉が盛岡に来て母を千葉に連れて行った。92歳になる母を久しぶりに姉の家に連れて行きたいと、迎えに来たのだった。そのお迎え役が私だった。

金曜日の夕方に東京に着き、娘が退社する時間まで40分ぐらいあったので近くの
オープンカフェで「コーヒーブレイク」と洒落込んだ。
写真は西麻布の交差点で、ここでコーヒーを飲みながら歩く人達を眺めているだけで退屈しない。あっと言う間に娘の退社時間になった。
直ぐ近くにある会社から娘が仕事を終え出てきた。

母が待つ姉のマンション迄、ぶらり歩きながら向かった。この日は東京の姉が母を迎えに千葉に行き、自分のところに連れてきていた。夜は姪っ子二人呼んで6人で賑やかな食事となった。もう何年も会ってない姪っ子達もすっかり大人になって、それぞれ懐かしい思い出話で話がつきなかった。
さて、翌日帰る前に「おばあちゃんを何処かに連れて行きましょう」場所は?

六本木ヒルズに決定!

「年寄りが見るのあるっか?」「あるある・・・?」
次の日11時に六本木ヒルズの蜘蛛の前に集合です。
          
盛岡から「老人カー」を引いて来ました。ちょっと疲れたとき椅子代わりになるし、歩くとき非常に楽なのです。ちょっと耳が遠くなり、足も少し弱くなってますが、これがあると便利です。
私たち一行は何故か「ZARA」のバーゲンが目に入ってしまいました。母も店内に入れたのですが、どうも自分に合う服はないようだと気がつき、外に腰掛けていた。皆さん夢中になり、母の存在も忘れているようだった。

帰りの新幹線で母に楽しかった?って聞いたら「何だか留守番ばっかりしてたようだった」と。千葉の姉は仕事をしてるので、日中は母一人。東京に来てこれまた姉も忙しい人で留守番の母・・・でも、こうやって新幹線に乗り、電車に乗ったりと刺激になった事は間違いなし。
六本木ヒルズにも行ったし、これでディサービスで話題提供できますよ(^^)  


靄に包まれた翁草

2008-06-22 21:53:20 | Weblog
           
毎年この時期、安比のブナ林に出かける・・・丁度今頃が一番、と言う楽しみが二つある。姉たちを駅に送り、その後急いで安比に向かった。
途中、靄が立ちこめ10メートル先は見えないぐらい、しかもあたりはひっそりしていた。この靄の中を走らせながら駐車場に着くと、車は4台くらいしか止まってういなかった。見回りの管理人らしき人が「今日は朝から、こんな感じの靄でブナ林散策のグループも声掛け合いながら騒いでたっけ」

さっそく一つの目的の「翁草」を見に行った。春は青紫の花を咲かせるのだが、咲き終えた後丁度写真の様に、白髪頭の長老が何人も集まって頭を垂れながら地面を見つめているように見えるのだ。もちろん風のあるときは長い白髪をなびかせながら・・・見ていると何故かとっても懐かしいような愛おしいような気分にさせられる。{今日は靄にかかって濡れ髪でしたが・・・}

そして、もう一つの目的は・・・ジャーン「蕨採り」です。絶対この時期を逃してはいけません。来週は予定があるし、そうするともう時期は終わってしまいます。
ちょっと、ひっそりして不気味な感じもしますが、近くに居た見回り管理人らしき人に
「今からちょっと上の方に入りますけど、もし一時間経っても戻ってこなかったら遭難してるかも知れませんので、探しに来てくださいね」
「大丈夫だ、すぐそこだべ、大きい声出せばすぐきごえるすちゃ」
{確かにそうだけど・・・}

時期が遅かった。蕨のほたが伸びきってしまっていた。これじゃ藁を食べてるもんだと諦めたが、それでも一回分位は採れて嬉しい嬉しい・・・です。
            
山道の脇に見つけた「蜘蛛の糸で作られたゆりかご」・・・中には何も入っていなく、濡れた糸が光ってて本当に綺麗だった。

ここの空気がとっても好きで、鶯の澄み切った泣き声が木々に響きます。

狐の手袋

2008-06-19 22:05:17 | Weblog
            
我が家の庭に、見事な「ジキタリア」が咲き誇っている。

ドクダミ畑一面の我が家の庭が、この春からターシャの庭(?)に生まれ変わったのだ。
近くのたばこ屋のおばさん(私はターシャおばさんと言っているが)が、引越ししてから2ヵ月半になる。去年は、荒れ放題の我が庭を一生懸命手入れしてくれた。

「HUZUさん、花壇ではなくここにターシャの庭を造るのよ!いろんな草花を植えて私の大好きなジキタリアは奥に植えましょう!」

そう言って、去年植えたのが大きく花を開きピンクと赤紫の見事な花を咲かせた。
花の中の斑点が不思議でち近づいて見たり、匂いをかいだり・・・
そして、東京に引っ越したターシャおばさんの事を思い出していた。

いつも一人で店番をしながらクラシックを聞いていた。ホームスパンで自分で布を織ったり、冬は編み物をして、常に手を動かしていた。白いベストを編んでくれた。
何一つ無駄のない生き方をしているように見えた。一人で生きても楽しめる生き方をしている姿はターシャそのものだった。

先日の地震の時、久々に彼女からのお見舞い電話があった。娘さんと元気に暮らしている様子がわかり、こちらも安心した。

毎年、この花が咲く頃、彼女を思い出すようにとメッセージを置いてったようだった。

地震

2008-06-14 19:15:20 | Weblog
今日、宮城・岩手で震度6の大地震があった。

実は私は知らなかったのだ。丁度その時間私は山に入って竹の子採りに夢中になっていた。
そろそろ竹の子採りももう終わりの時期を迎えたが、友人からのお誘いがありいつも行く、市内から丁度一時間くらい走ると竹の子が生えている山がある。時期はずれかあまり車も見当たらなく、いつものたけのこ採りファッションに着替え竹やぶの中に入っていた。「姫竹」と言って細くて軟らかい竹の子が採れるのだ。
時期が遅く大分伸びきっていた。
丁度一回分くらい食べる分取ったところで、あとはゆっくり車の中でジュロの「海雪」を聞きながら、是非カラオケで覚えようとおばさん同士歌っていたら、急にメールが沢山入った。
   「地震大丈夫?」
一体何の事か解らなかったが、夫からの電話、息子からの電話、遠くにいる親戚からの電話で、すごい地震があったことを知った。

もう歌どころじゃなく、途中消防車のサイレンの音を聞くたびに不安になった。

家に着いて、部屋を全部チェックしたが何も被害はなかった。テレビの上のジャイアンツマスコットが落ちただけ・・・・。

夕飯食べながら、市内でも激しく揺れたことや家に電話しても携帯に電話しても繋がらなく、もしかして電話線が切れたかと心配したことを夫から聞いた。

「しかし、おまえは何かある時は何処吹っ飛んでいるんだかいっつもいない!」
「あら、そうかしら・・・・」

本当にいつ、何があるかわかりませんね。今日と言う日を大事にしよう。
被害にあられた方のお見舞い申し上げます。

アジアサミット(二カ国ミーティング)

2008-06-10 20:54:51 | Weblog
週末から昨日まで、我が家にスペシャルゲストが滞在した。

そのために準備する事一ヶ月・・・何しろ我が家に3泊滞在となると寝床の準備やら、食事の準備、それプラス日常使っているお風呂、洗面所、台所・・・考えただけでも何も手につかない状態だった。
仕事から帰って毎日少しずつ、掃除に明け暮れ一ヶ月・・・休みは天気がいいと出かけてしまう。出かけて後悔したり、次の日の宿題がたまる。

上海に住んでいる息子が、結婚したいという女性を連れてくることになっていたのだ。相手は韓国人・・・国際結婚と言うことになる。

5年ほど近く前、お互い上海に留学してた二人はクラスメートだった。2年の後半から付き合い始め、卒業したとき、それぞれの国に帰って就職した。それから2年半・・・遠距離恋愛と言ったらいいのか、3ヶ月に一度位行き来してたようだ。
去年の息子の上海転勤をきっかけに、想いが強くなったらしい。
先に韓国の両親に挨拶し、大歓迎されたと言う話は聞いていたが、一番の問題は「夫」だった。考えが古いと言うのか、どうも昔の歴史をそのまま引きずっているような考えだった。

当日彼女と会い、とてもにこやかな笑顔で訪れ、その心配は一気に吹き飛んだようだった。片言の日本語と息子の通訳で色々な話をした。
自分の考えもはっきり言うが、そのあとにこちらの考えも聞いてくる・・・と言うのがさすが曖昧な言い方をする日本人感覚とは違うなと思った。

私は息子の目を信じて味方になるつもりだったので、いろいろ考えていたが彼女の明るさにすぐ打ち解けた。夫も気に入ったようで結婚を承諾した。

帰る前の日、具体的な結婚式の話を進める事になったが韓国でも伝統的な式を挙げたいと言う親からの希望があり、こちらも負けじと伝統的な日本の結婚式を挙げると言う事にした。親、兄弟はそれぞれお互いの国に行くと言う事で、この秋結婚します。
一緒に居てもあまり違和感が感じなかったのは、彼女の人柄か、私の人柄か・・・
(^^)
お土産にパールのネックレスを買ってあげた。
           
どうやら疲れたのは私だけではなく、テーブルに飾られた花もすっかりだらけてしまっていた。

夕方、仕事をしてたら携帯に国際電話が入った。

「お母さん、韓国に着きました。いろいろお世話になりました。ありがとうございました。」
「こちらこそ、とっても楽しかったですよ。何も心配しなくても大丈夫ですよ。
今度会うときまで楽しみに待っています。体には気をつけて・・・」

片言の日本語での電話に疲れもぶっ飛んでしまった。