風のハーモニー

ある時はチョイ悪ライダー、ある時は良妻賢母、そしてもう一人のHUZUという人間が登場するドラマの始まりです。

結婚は王様   ・・・披露宴編・・・

2008-10-17 21:26:57 | Weblog
さてさて、最終章・・・

一番打ち合わせに時間がかかった部分だ。テーブルクロス、飾る花、料理、引き出物、席順、シナリオ・・・すべてを任された私は多少のミスより、本人達が、叉来てくれた方々が楽しんでもらえるかが心配だった。

通訳をつけての進行となった。
始めに、用意したのは「上海」「韓国・全州」「盛岡」のスライドを流してもらった。
そして、一番こだわったのは入場と退場の曲。彼女が着たいというドレス、二人のイメージに合わせたのが、UB40の「好きにならずにはいられない・・」(ライブ版)プレスリーのカバー曲だが、何度聞いても心が躍る。

普通であれば淡い色の豪華なドレスを着て入場・・・ところが彼女が持ってきたドレスは胸のあいたミニグレーのカクテルドレス・・セクシーなドレスを着ての入場となった。息子にはそれに合わせた今風の背広を新調した。ブーケはもちろん「真っ赤な薔薇」・・・たぶん皆さん驚かれたと思う。

そこからスタートが始まり、普通の披露宴とはちょっと違うと感じたと思う。

上司、親戚代表のあいさつが終わり、さて乾杯の音頭・・・

一番心待ちしていた一番の長老・・・92歳の私の母に頼んだ。一生懸命暗記したと見えて、通訳が入ろうがお構いなし。さっさと言わねば忘れてしまう、と言う勢いで話し出した。久々の和服姿がとてもよく似合っていた。

待ってましたとばかり、皆さん勢いよく飲み始めた。新郎新婦にお酒を注ぎに行ったり、友人のあいさつのあと本人達もテーブルを回りながら写真撮影やら挨拶をしながら廻った。大学友人のテーブルに廻ったとき賑やかな歓声が聞こえた。
ふっと目をやると、

何と!!!ビール瓶片手に持ち一気飲みしている我が息子を目前に、私の眉間が「キィ!!」とあがってしまった。ハラハラして近くに駆け寄り{いいかげんにしなさいね}と言ったが、テーブルを廻るたびに愛想よくグラスをほしている。
私は気が気でなかった。
そのあと、ケーキカット、ブーケプルズ、を行ったが、早く時間が過ぎればいいと何事もなく終わってくれと只只祈っていた。
韓国の方たちも席を廻ったりしながら楽しんでいた。

終盤、両家の代表挨拶となった。両家、本人が雛壇に立ち夫の挨拶となるが新婦の母親が「一言言いたい」と名乗り出た。

自分たちの住んでいる全州の事、自分たちの仕事、何もでき娘をどうぞ皆さん宜しくと、叉韓国に来たときは遠慮なく言ってくれ、と言うような堂々とした挨拶だった。何処でも「母」は強し。
そして、息子の挨拶、印象に残ったのは
   「愛に国境は、ありません」  の一言。
噴出しそうになるくらいおかしかったが、正直な気持ちを伝えたんでしょう。

余興で歌ってくれた兄の「乾杯」、そして友人達が歌ったラップ調の歌、面白かった。親戚の叔父さんが「ここに幸あれ」誰も聞いてなかった。

最後の退場は  「オンリーユー・・」

終わってやれやれ・・・でした。

若者達は三次会・・最後はラーメン店でお開きとか・・・


*パソコンに画像が入らなくなりました。息子が私のパソコンで画像をどっかにやったようです。






結婚は王様   ・・・神前結婚式・・・

2008-10-15 20:48:13 | Weblog
日本古来の神前結婚式を是非体験したいと言う本人達の希望もあり、式は八幡宮で行った。宮司さんの話によると、最近叉この神前結婚式はブームになってきたようだ。
普通であれば親戚だけが式に参加するのだが、今回は遠くから来る人が多かったので、皆さんにお誘いしていた。
3時間前に支度に入り、花婿花嫁の準備はあらかじめ整えていたが、着物、鬘は何点か用意してもらいその日にあわせる事にしていた。普通であれば控え室は別々の部屋なのだが、何せ通訳が必要なので一緒の部屋での支度となった。

私は一足早く、セット着付けをしてもらったが出来上がった姿が非常に「おばさん」くさくて気に入らない!段々カッカしてきたが、めんどくさくてがまんした。
急いで車を運転し、家で髪を直したが、これまた固めてある髪はいじればいじるほど婆くさくなってしまった。

式が始まり、今日お越し戴いた皆さんに参殿に入ってもらった。
左右前列には親族が並び、その後ろに皆に並んでもらった。

宮司さん、巫女さん・・・神社特有の音色とともに厳かに始まった。
祝詞のような独特の歌が流れたとき

        「・・・クスクス、ウフフ・・・」

と笑いをこらえきれない声が響いた。花嫁の姪の4歳の子が大笑いしている・・・それにつられ韓国親戚の人も肩を震わせ笑っている・・・それを見た私も笑いを抑えるのに必死だった。花嫁のお姉さんが、子供と一緒に笑っている夫の姿を我慢しかねたのか、夫は強制退場させられていた。それを見て、いとおかし・・・
三々九度の後、親族同士の契りの杯はドクターストップで禁酒させられてる兄にとっては、大変美味くて忘れかけてた味を思い出したそうだ。

皆さんで記念写真をとり、本人達は急いで着替え・
花嫁さんの髪をセットしていたとき

      「OOちゃん(息子の名前)????????」(中国語)
いそいそと美容師さんに駆け寄り
   「彼女が、この髪は気に入らないって言ってました」
    「あら、そう」
苦笑いしながら直す美容師さん。{ 私は言えなかったわ }


・・・・続 披露宴編は次・・・・

結婚は王様   ・・・家族との出会い・・・

2008-10-14 22:40:31 | Weblog
   「 人生の中で一番豪いのは結婚 結婚は王様
     どんな出来事よりも 誰よりも 一番・・・」


このメッセージカードを作り、息子が彼女と出合い結婚までの経緯や此処までの準備に遠く離れた者同士が、大事なパーティで失礼や行き届かない点があるかも知れないが、そこはお許し戴きたいとまづは楔をうっておきたかった。
親戚、兄弟、友人、上司、同僚、韓国の家族・・・型に縛られるとあちら立てればこちら立たず・・・主役は本人達、主役がよければそれが一番。
叉、本人達がいない中での準備は、多少のミスは必ずあるものとしての私の防御を先に述べたつもりだった。

  「最高の王様気分になれますように・・・・」
                      幸せを運ぶ青い鳥

ようやく、結婚披露宴のシナリオが決まった。

式前日

始めて会う家族兄弟、密かに通訳の先生に何回か韓国語を教えてもらっていたが、息子は夕方到着で、私たち家族が出迎えた。
夫は何度もあんちょこを出してはソワソワしている。
改札口で出迎えた私達は、家族が来たとき挨拶を韓国語でと準備をしていた。
    「オソ オセヨ」」

    「スゴ ハッショスム二ダ」

なんと、次に夫が口に出したときは力が入りすぎて

    「チョヌン  OOアボジ インミダ!!」

北朝鮮のアナウンサーそっくりの口調になっていた。

タクシー三台に、私達は分かれホテルに案内した。(日本語のわかる友人が一人い                                ました。)
夕方息子が到着してから、ホテルに向かい我が家へ一度案内し自己紹介をしながら、私たちと同じ思いでいたことを感じた。そのあと場所を変えて食事をとったが
お酒を飲みながらの歓談は言葉は通じなくても、お互いの歩み寄ろうとしている思いは感じとても美味しいお酒を飲む事ができた。

彼女のお母さんが一言

「パンチのきいた漬物が食べたいわ。なかったら沢庵が食べたい!」

沢庵を丼にもらい、みんなで食べた{一応料亭なので上品な漬物はありましたが}

・・・・・続 結婚式編 は次回・・・・・・・