ここ数ヶ月、フランスの小説を読み続けてきましたが、やはりプルーストを読んでみたいと思って、鈴木道彦訳の「失われた時を求めて」にとりかかりました。二週間ばかり辛抱強く読んでいるのですが、さすがに少し飽きてきました。目先を変える意味もあり、吉川一義『プルースト「スワンの恋」を読む』という本を買いました。「スワンの恋」は「失われた時を求めて」の一部です。対訳になっていてCDの朗読が付いています。すばらしい朗読でゾクゾクします。もちろん、本をひらいて朗読を追おうとしてもうまくいきません。朗読が速すぎます。ただひたすら耳で繰り返し聴くのみです。日本流のフランス語の発音がいかに本物から遠いかを思い知らされますね。