辻邦生の「春の戴冠」という小説を読んでいます。956ページもあるものすごい本です。中心はボッティチェリですが、ルネッサンス期のフィレンツェを中心にいろんな人物が実名で出てきます。レオナルド・ダ・ヴィンチも出てきます
一番私が興味深く読んだのは、当時の工房の様子です。このころの人気工房は、絵も彫刻も建築も金属細工も何でもひきうけたんですね。手先も器用でないといけないですし、芸術的センスも必要です。力も必要ですし、数字も扱います。
いろんな能力が要求されますが、工房で働く人の多くはこれらの力を身につけていたものと思われます。人間の能力を育てる上でこれ以上の環境はないのかもしれません。現代の教育にも応用したらどうか、と思うくらいです。
現代の教育と大きく違うところは、実践が先行していたところでしょうか。なまじっか文字や文章の教育が先行しない分、左脳がでしゃばらないのかもしれません。
一番私が興味深く読んだのは、当時の工房の様子です。このころの人気工房は、絵も彫刻も建築も金属細工も何でもひきうけたんですね。手先も器用でないといけないですし、芸術的センスも必要です。力も必要ですし、数字も扱います。
いろんな能力が要求されますが、工房で働く人の多くはこれらの力を身につけていたものと思われます。人間の能力を育てる上でこれ以上の環境はないのかもしれません。現代の教育にも応用したらどうか、と思うくらいです。
現代の教育と大きく違うところは、実践が先行していたところでしょうか。なまじっか文字や文章の教育が先行しない分、左脳がでしゃばらないのかもしれません。