SP LTD Metallicaを入手
ヤフー・オークションが始まった頃から気になるギターを主にオークションで入手し、暫く使ってみて予想と違っていたら処分をするということを繰り返してきた。
ギターという楽器はピアノなどと違って手頃な金額で買えるし、場所も取らないので入手が重荷とならない。
その点、趣味の世界であるオーディオとも通じるところがあると思う。
ギターに関しては、かれこれ40数年前に、あこがれのGIBSONのES-335を買った。就職したばかりの頃で、冬のボーナスの2回分の値段だった。これ1本とJuggBoxという、これまた冬のボーナスでも足りないアンプを無理して買った。
その頃にバンドを結成したときは、ベース・ギター用と今でいうPA用にセパレートの中古アンプ(もちろん真空管)を2台買った。スピーカーBOXの高さが90cmほどもあった。
それは行きつけの楽器屋から買ったのだが、店長によるとそれは、当時、長崎出身の歌謡コーラス・バンド(?)「クール・ファイブ」が使っていたものだとのこと。デビューのために東京へ行くので処分したそうだ。
3年ほどでメンバーが転勤したので解散。20数年はギターはES-335だけを使い続けた。
転機が訪れたのは、日本でYahooオークションが始まったときだ。1999年の秋のことだと思う。
その頃、仕事も転機を迎え、残業続きの日々から解放された。趣味に没頭できるようになった。まず最初に馴染みの楽器屋へ行きギターを買うことにした。セミ・アコとは違うギターが欲しかったので、馴染みの店主に相談したらシェクターとG&Lのテレキャスターを勧められた。シェクターの方は、ジョージ・ハリスンが「Let It Be」の映画の中で使っていたのと同じデザインだった。値段は20万円ほどだったか?、ローズウッドの格好いいギターだった。G&Lは、当時Fender社を退いた Leo Fenderが創立したブランドだった。まだ知名度は低い頃だった。友人でもある店主が、「いいギターだよ」と言うので買った。15万円だったと思う。全くGibsonとは違うギターだった。このギターで、いろんなことを学んだ。改造にハマったのもこのギターからだ。
さて、そのES-335だが、音は抜群に良いのだが、日本人には少々弾きにくい(チョーキングの場合)。要するに凄い(指の)力がいるのだ。そういうこともあり、最近はUSA製Fenderのストラトを弾くことが多くなっていた。そして最近は家族から「断捨離しなさいよ」とよく言われるので、「良いギターを私の手元で眠らせているよりも欲しい人に使ってもらおうと、ES-335をオークションに出した。すると予想外に、当時の価格の1.5倍ほどで落札された。他にもお気に入りだったUSA製Heritageのレスポールも、手放した。
それに加えてEL156ppがオーディオ系のメインになったので、6384ppの出番がなくなった。
以前であればストックしておくところだが、状況は「断捨離」なのだ。出力トランスをオークションに出したら、当時の定価の2倍以上で落札された。電源トランスもそこそこの価格で売れた。
これが、10年前ならスピーカーユニットを取り換えたりしたことだろう。でも、その気力はない。
海外旅行にも行けない。
結局、その売り上げ金で性懲りもなくオークションでギターを買うことにした。狙いはレスポールのようにPUはハムバックを2基搭載したタイプだ。ただし、ボディはダブル・カッタウェイが欲しかった。ここは国産が良いだろうとESP LTDシリーズの機種に狙いをつけた。手頃なのを見つけ運よく入手することができた。それが、このESP LTDシリーズのMettallica だ。
海外(米国)のハード・ロック・ユーザー向けだそうだ。
運よく落札できた。早速、弾いてみると何故か低音が弱い。どうやらピック・アップがEMGのせいかも知れない。ということでハム・バッカーのPUは、いくつか持っているので改造してみよう。