手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

L156pp 再挑戦 完了

2022年01月13日 00時23分53秒 | プリ・アンプ

EL156pp 再挑戦 完了

EL156ppのもう片方も一応出来上がった。
終段EL156への電源供給は
・プレート電圧 : 450V
・スクリーン電圧 : 447V
・バイアス電圧 : - 29V
・カソード電流 : 60mA

利得などの測定は後回しにして、音を出してみた。
使った音源は

(1)スメタナの「我が祖国」
10月19日の視聴記に書いた「ホールの後方の席、あるいは2階の前方」で聴く音だったのが
ステージから20席くらいの位置で、かつ演奏者と同じ床で聴いている感じだ。

(2)ビートルズのCD 「Let It Be」
これもすごい臨場感だ。先日、ディズニー・プラスで見た「Get Back Session」を彷彿とさせる音場が再現された。もう、本当に、眼の前に4人(ともう一人)が演奏しているのが見える感じの音場だ。
音の定位が素晴らしい。
私のオーディオ人生 40年の集大成と言ってもいいアンプができた。

しばらくは、好きなレコードやCDを聴く日が続きそうだ。


CR型ディバイダー その2

2021年10月17日 00時27分57秒 | プリ・アンプ

デバイダーは作ったもののウーファーとホーンドライバーとを繋ぐ端子盤(?)が必要だ。急遽、板切れを使って作成。高域のドライバーは金田式DCアンプが繋がるので、念のために直流漏れをカットするコンデンサーを入れた。ジャンク箱から古いFOSTEXの10μFとAUDYN -CAPの1.2μFを引っ張り出しパラにした。
デバイダーと3つのアンプの接続などが意外に面倒で、今日は音出しに至らず。

 


金田式 EQアンプ No.248 project その1

2016年08月17日 23時30分47秒 | プリ・アンプ


金田式 EQアンプ No.248 project その1

 このアンプは、私にとって非常に興味深い。
というのが、このEQアンプは、俗にいうと CR型だ。私が最初に、金田式のアンプを
作ったのは、1974年版(だと思う)の回路で初段が 2SK30,次段が2SA640だったように思う。
もちろん DL103との間にはAU-103を配していた。電源回路だけは、実際に作ったのが1980年頃だったので
709を使った回路を採用した。
 が、当時の私は、あまりこのプリの評価は高くなかった。HALアンプの真空管を使った差動回路による
CR型のEQアンプの方に鮮烈な印象を受けた。このアンプは知人が作ったものだった。
クラシックを聴く知人は、金田式の音が良いと評価してくれたが、私にはちょっと物足りなかった。
 が、金田式EQの解像力の良さは認めざるを得ないので、常用アンプとして、作り続けてきた。
が、マーラーなどの大編成の音を、普段 滅多に聴かない私にとっては、金田氏の発表するアンプが
合わなくなってきたように感じる。金田式DCアンプよりも、EL156や6384の音の方が心地良く聴こえる。
ただし、EQアンプは、やっぱり金田式(もどき)No.218が良い。

ということで、手持ちのパーツをかき集めればなんとかなりそうだ。が、IVC駆動の必要はないので、
EQアンプの部分だけ、作ってみようと思っている。

 ついでに、高域のアンプも 手持ちのEL156でシングルアンプでやってみたいと思っている。

 とにかく、これらのアンプを作れば、もう半導体のアンプを作る必要はないように思っているのだけど、どうだろう。
意外に、ライン・アンプが胆だったりするような気もしている。

 この数週間、まともな雨が降らないという異常気象なので、とてもアンプを作るような状況ではありません。

 


金田式 帰還IVC型 イコライザ・アンプ No.248

2016年08月06日 23時25分24秒 | プリ・アンプ


不思議なことに、楽器をいじっているとオーディオ的なことへの拘りが減るようだ。
知り合いのセミ・プロのミュージシャンに 「音楽を聴く装置などほどほどので良い。どうせ
たかが知れている」とよく言われたものだ。クラッシック音楽やJazzの小編成の音楽は
録音時、録音後も音自体をいじることは少ないと思われる。せいぜい定位とイコライジング、
残響くらいではなかろうか。が、Pops系は、Digital技術の進歩のお陰で、100Chくらいの
トラックを使い、いくつものエフェクタをかませて 音が造られている。
原音とは、ほど遠い音に仕上げられていることが多い。
 なので、楽器、声の原音、Naturalな音を望んでも、期待は裏切られる。というか
昨今の聴く側(若い人)が、そんなことは望んでいない(いや、そうさせられているとも言える)。

今日、立ち読みした 季刊「Net Audio」に ”今だからこそ、昔のデカイ スピーカーで音楽を
聴いてみなさい”みたいな記事が載っていた。まさに そう言いたくなる現状なのかも知れない。

「昔のでかいスピーカー」を処分してしまった身としては、ちょっと耳が痛い指摘だった。

 ギターいじりも いつものことだが、ちょっと今の自分にとっては、できるところまで
やった気がして、やることがなくなった。ギターを弾くということは 永遠の課題なのだが、
「モノ」としてのギターについては 一段落だ。

 4月の地震に見舞われて以降、システムから音が出ていればいいという気持ちになったのか
音、そのものを聴くことがなくなった気がする。定期的に買っていた「MJ誌」も行きつけの
書店が被害を受け閉鎖されていたこともあり買っていなかった。ここ数年は資料的な意味合いで
買っていたので、特に気にもならなくなっていた。
 先月、その店舗も再開したので、MJの8月号を手に取ってみたら 
金田氏の 無帰還IVC型 イコライザ(真空管式)の記事が眼に止まった。
現在、使っている EQアンプは、No.218もどきだ。EQ部は記事どおりだが、ラインアンプ部が
異なる。それは、パワーアンプが真空管だからだ。

過去、金田氏のEQアンプを試作した中で、一番、印象に残っているのは 真空管式DC EQアンプだった。
が、その音の良さをスポイルする残留ノイズとオーバー・ゲインの使い難さが気になり、結局
メインのEQアンプにはならなかった。
その後、No.218が発表され、その後もNo.217を発展させたものが発表されてきた。
 いつかは、最後のEQアンプとして真空管を使ったものを作りたいとは思っていた。

今回のは、EQ部が無帰還、従来の言い方だと CR型と呼べるだろうか。
昔から 無帰還のCR型EQアンプには興味があり、いろいろ試したこともあるので、今回の
記事には興味がわいた。

私としては、No.218もどきの後継アンプになりそうな気がしている。手持ちのパーツの使い道が
見つかった気がする。

Kontonさんという、金田式アンプの愛好家の間では有名な人が、半導体で挑戦されているようだが、
まずは、オリジナルに近い形で 挑戦してみたいと思う。

 


ライン・アンプ その後 その3

2014年12月11日 02時00分25秒 | プリ・アンプ

 この2日ほど

(1)SATRI-IC + 2SK117(ソース・フォロア送り出し)
(2)C3m + WE407A(カソード・フォロアー)+ 金田式安定化電源(誤差増幅はWE408)

を聴き比べている。がやっぱり結果は同じだ。
C3mの方は、低域に偏った音だ。SATRI-ICに比べると、スネア・ドラムの音がクリアに
浮かび上がってくる。トーン・コントロールで中高域を少し持ち上げたように聴こえる。
ということで、私の耳と主として聴く音楽のジャンルから、
・SATRI-IC の方が常用になりそうだ。
・C3mは 雰囲気と弦の音がいいので、これはこれで捨て難い魅力ある音だ。

ということで用途に応じて、切り替えて使えるようにC3mをちゃんと組んでやらないといけない。

それと、ペルケ式の方も 時間をとってもう少し聴き比べしてみなくては。


 さて、ライン・アンプの品定めと並行して EL-156ppにも取り掛かることにした。
とりあえずは、適当なアルミ・シャーシに モノラルとして組み込み、いわゆるプロト・タイプを
作ってみようと思う。

できればプレートに600Vくらいかけて、ハイ・パワーアンプということも考えたが、最近はもう
高耐圧の電解コンデンサが製造されていないようで、これは、ちょっとむづかしいかも知れない。
ということで、整流後の電圧が460vくらいの動作を予定している。

手持ちの資料をかき集めた結果、すごくオーソドックスな回路で試すことにした。
渡辺直樹氏がMJ誌の1980年3月号に発表された製作記事だ。

何の変哲もない回路だが、結局はそういうところに落ち着くのかも知れない。とりあえず
monoなので、片chだけは、明日には組み上がりそうだ。