手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式 電流伝送プリ No_218 製作 その3

2012年04月13日 22時20分52秒 | PC_Audio



それならばと、すぐさまEQアンプの基板作りに取り掛かった。
プリント基板を作り、その日の深夜に ほぼパーツを取り付けたのが、金曜日の深夜。
土曜日には音が出せると急ぎ完成させた。



が、EQアンプともなると 一筋縄ではいかず。
深夜まで取り組んでみた。調整の第一段階では、それなりの時間がかかったが無事クリア。
記事にある値が、1.2KΩ+150Ωとあるが、私の場合は、1970Ωとなった。
それに近い値を組み合わせ、次のステップに移った。
ここからが、時間を食ってしまった。
記事に書かれたとおりに、調整用の2SK97を入力ジャックにつなぐ。

【失敗1】
SAOCのTR4(A970)のエミッタ電圧を測るがテスターの表示が不安定で指定の2.4V付近で
ふらつく。出力のVoも数Vの幅でふら付き調整不能。これは発振かとあわてた。
が、原因は半固定VRが原因だった。指定のTM-7P(500Ω)がなかったのでコスモスの
安いので代行したのが間違いだった。接点が接触が不良だったのだ。
仕方がないので固定抵抗とTM-7P(200Ω)に替えた。これで、なんとか指定の電圧に
収めることができた。

【失敗2】
これで、もう出来たも同然とばかりにカートリッジDL-103に2SK97がセットされた
アームからのケーブルを入力に繋ぐ。が、そうはうまくはいかなかった。
IVCのTr5(J103)のソース側のTM-7Pを回すが、出力電圧は0Vに追い込めない。
TR2のコレクタ電圧も、前段の調整のときとは異なっていた。
既定の電流が流れていないようだ。どうやら、カートリッジに取り付けた
K97と事前調整で使ったK97のIdssが異なっていたためではないかと思い至った。
で、再度事前の調整をやり直す。すると、なぜか一番目のステップの調整さえ
うまくいかなくなった。再度Tr2のコレクタの抵抗値を調整してみる。
が、なぜか最初のときは簡単にVoを0Vにできたのさえ、うまくいかない。
既に時間は深夜に突入。
 少し頭を冷やして、回路図を見ながら各部の電圧をチェック。
アッとばかり自分で吹き出しそうになった。電源電圧が減っていた。
そう、この日の夕方あたりからチェック作業に取り掛かったので、
電池が消耗してしまったのだった。
 こういうことがあると電池のことを考えなくていい電源が欲しくなる。

この日は、もう疲れたので、諦めて寝た。

【音出し】

さて、原因もわかり調整も無事にできたので、使い回しのケースに収める。



はやる心を抑えて 音出し。

ライン・アンプで、その音の良さを体感していたので、出てくる音はいいに
違いないと思っていたが、予想にたがわぬ「音」だった。
従来の金田式アンプの音とは違った音だ。
ふとどこかで聴いたことがある音場だなと思った。それは SATRI-ICを使った
EQアンプの音に似た感じがした。そう、SATRI-ICを使ったEQアンプは
電流増幅(というか IVCアンプそのもの)だ。
違いはと言えばSATRI-ICの方は、従来のCR型イコライザ素子を使ったような
回路ということだ。
 ということは、SATRI-ICのEQアンプをバッテリーで駆動すれば おもしろいことに
なりそうな気がした。


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