手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

オーディオの断捨離 その2

2021年10月11日 01時17分39秒 | TRアンプ

かれこれ30数年前に、ひょんなことで手に入れたGaussのウーファー5831を鳴らすために、初めて本格的なトランジスタによるアンプを作った。いわゆる「金田式A級DCアンプ」だ。
東北大学の教授が「無線と実験」という専門雑誌で連載していたものだ。
当時は私は真空管の回路の知識しかなかったので、かなり戸惑ったが電子回路の基本は同じなので、なんとかなりそうだったので部品を通販で取り寄せ作った。
そういえば、その頃の私が聴く音楽はJazzが中心だったので中高音のユニットはJBLのLE85と 077 だった。金田氏は中高音のユニットはオンケン製だった。
興味があったので、東京へ出張した際に、オンケンの小泉氏の工房を訪ねた。
そのときに聴かせてもらったブラームスの曲だったか、それが素晴らしかった。
アンプは金田式のマルチ・アンプだった。
私は、すぐにこのアンプを作ろうと思った。それを小泉氏に告げると、金田氏のA級DCアンプ使われている例のカニ・トランスと呼ばれた電源トランスを見せてくれた。
もちろん即、注文した。
そういういきさつ、曰く付きのアンプだ。
その後、金田氏の発表する記事に合わせてアンプの中身は変わった。メインの基板は4世代目あたりだ。電源トランスも、初期のものとは違う。Rコアの800VAくらいの容量だ。
でも、TADのTL1601という、どでかいスピーカーを処分したので出番がなくなって久しい。
ということで、断捨離することにした。
作るときは1週間くらいかかったのに、分解するのは40分で終了。

来週の埋め立てゴミです。

かれこれ30数年前に、ひょんなことで手に入れたGaussのウーファー5831を鳴らすために、初めて本格的なトランジスタによるアンプを作った。いわゆる「金田式A級DCアンプ」だ。 東北大学の教授が「無線と実験」という専門雑誌で連載していたものだ。 当時は私は真空管の回路の知識しかなかったので、かなり戸惑ったが電子回路の基本は同じなので、なんとかなりそうだったので部品を通販で取り寄せ作った。 そういえば、その頃の私が聴く音楽はJazzが中心だったので中高音のユニットはJBLのLE85と 077 だった。金田氏は中高音のユニットはオンケン製だった。 興味があったので、東京へ出張した際に、オンケンの小泉氏の工房を訪ねた。 そのときに聴かせてもらったブラームスの曲だったか、それが素晴らしかった。 アンプは金田式のマルチ・アンプだった。 私は、すぐにこのアンプを作ろうと思った。それを小泉氏に告げると、金田氏のA級DCアンプ使われている例のカニ・トランスと呼ばれた電源トランスを見せてくれた。 もちろん即、注文した。 そういういきさつ、曰く付きのアンプだ。 その後、金田氏の発表する記事に合わせてアンプの中身は変わった。メインの基板は4世代目あたりだ。電源トランスも、初期のものとは違う。Rコアの800VAくらいの容量だ。 でも、TADのTL1601という、どでかいスピーカーを処分したので出番がなくなって久しい。 ということで、断捨離することにした。 作るときは1週間くらいかかったのに、分解するのは40分で終了。 来週の埋め立てゴミです。

 

 


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No.167もどき その後のその2

2012年09月15日 00時04分38秒 | TRアンプ

あれから、数日は電源ON直後に ドレイン電流が800mAに達するのを受け入れて使っていたが、

やっぱり、気になる。原因として思い当たることがあったからだ。それは調整中に +37V側のFUSEが

2度飛んだことだ。原因は単純なパターン間のハンダのブリッジだった。そのときに、瞬間とは言え

どこからか焦げ臭い臭いがし、煙が出た。パーツを見渡して、焦げ付いた抵抗とかは見当たらなかった。

が、状態が隠された抵抗がある。スケルトン抵抗だ。カバーを付けたまま取り付けているので、状態が

わからない。ということで、+側の820Ωを剥いでみた。心なしか焦げたような雰囲気があった。

ということは、この抵抗への電流は 2SJ77からのドレイン電流だ。1AのFuseが瞬断するくらいだから

3-4A流れたに違いない。この2SJ77がおかしくなったと考えるのが普通だろう。

ということで、基板を取り外したりと面倒ではあったが、(該当の1個だけ)取り換えてみた。

 --- 本当は2個とも取り換えるべきだったなと 後から思ったが ....。  ---

その結果、幾分、電源ON直後の電流が減った。600mAくらいになった。 出力のドリフトは2mVくらいで

これは申し分ない。

ということで、この1週間ほど使っていたのだが、2-3日前から 幾分 涼しくなったせいか、電源を入れたら

テスターの針が、500mAをスーーっと通り過ぎ 800mAまで行った。ああ、やっぱり解決はしていなかったのだ。

この分だと、真冬などはどうなるのだろう。

残る対策としては、残ったもう片方の2SJ77も取り換えることと、終段の2SK2554も疑うことくらいだ。

何しろ、もう片方は、電源投入後 400mAくらいしか流れないし、先に作った同じ基板によるアンプが

同じように安定しているからだ。 初めての体験なので、ちょっと戸惑っている。

 

 と言いながら、次のステップは DAコンバータだ。CS8416とPCM1794だけが取り付けられた

基板を眺めながら自分らしい構想を練っている。ただし、この手の回路をいじるスキルはないので、

電源をAC電源にできないかと思案しているだけだ。

 


No.167もどき 音出し その後

2012年09月04日 23時53分08秒 | TRアンプ


8月31日に 以下のように書いているが、状況が違っていたので訂正だ。

> それが、BTL接続にするとLchの方のドレイン電流が電源投入直後には500mAくらいまで
> 流れる。 その後、徐々に設定の250mAに落ち着くのだが あまりいい気がしない。

まず、この症状はBTL接続とは関係なく単体でのチェックでも同じだった。

そして電流の増加傾向は、もっとひどくて電源をOFFにして15-20分くらい経過してから電源を
ONにするとびっくりするくらい電流が増加した。

 一応、250mAに設定した状態。電源ON直後はほぼ250mAでスタートし、すぐに300mAまで
達する。その後20秒くらいかけて徐々に増えて800mAに達した。冷や冷やしながら眺めて
いると、数秒でサーミスタの抵抗値が下がり始めるようで、7-8秒で300mAくらいまで
減少する。そのまま1-2分かけて220mAくらいまで減り、5分ほどで設定値の250mAで
落ち着く。

同じプリント基板に同じパーツを使っているのに、なぜか、この症状がLchの方だけに出る。
Rchの方は、電源ON直後に320mAくらい流れるが、1分ほどで250mAに落ち着く。
ただし、こちらは、なぜか電源ONの直後のSP出力のドリフト電圧が少々大きい。
25mVほど発生する(数分後には6mVで安定するが)。

なぜか、Lchは2mVくらいで、ドリフトは極めて少ない。

別の観点からチェックをしてみた。終段の2SK2554のゲートへと繋がっている
150Ωの抵抗(2SK214のソース抵抗)の両端の電圧を測ってみることにした。

    Lch(回路図の下側)の方が 1.965V -> 1.894V
    Rch                           1.939V -> 1.920V

という結果になった。サーミスタの常温での抵抗値が違うのかと思い、抵抗とパラの
状態で測ってみると、どちらも105Ωだった。なお、サーミスタとパラになる
抵抗は、製作記事では330Ωだが、現状はそれに1.8kをパラとしている。

ということで、結局、原因は特定できなかったが、同じドレイン電流を得るための
FETのゲート電圧の差がこういう結果になっているのだろうということで、一応 納得。
夏場で800mAも流れるとすると 冬場は軽く1Aを越えそうだ。



No.167もどき 音出し その3

2012年09月02日 00時53分41秒 | TRアンプ

 

  UHC MOS FET G2から 2SK2554への取り換え自体はすぐに済んだが、またも初歩的な
配線ミスをしてFUSEを3本飛ばした。原因は2SK2554のゲートへの配線漏れだった。
幸い2.5Aくらいしか流れなかったようで石は無事だったようだ。

 ということで、BTL接続にして音出し。回路も石も同じアンプとなったので
左右の音色も音のレベルも問題ない範囲となった。中高域のアンプはEL12ppだ。

最近、チェック用と昔の音を聴いてみたくて 大滝詠一の「LONG VACATION」をかけてみた。
この手の音をいじり回された音源が重なり合った音は なかなか再生が難しい。
 
EL12ppだと、けっこうVOCALが前に出てきて 聴き易い。

そこで、アンプをクリスキットMK2に替えてみる。
解像度が上がり、弦の音も聴き易くなるが、どうもVocalは引っ込んでしまう感じだ。

 ということで、JAZZ、POPs系が主である私としては、球のアンプを中高域に使うのが
向いているようだ。

なので、今のEL12ppアンプは、かなり適当に間に合わせで作った感があるので、
回路と球を含めて検討の余地がありそうだ。
できれば、モノラールに仕上げたいものだ。


No.167もどき 音出し その2

2012年08月31日 23時47分35秒 | TRアンプ

 
単行本 「オーディオDCアンプ製作のすべて(下巻)」の P49の回路(4Ω仕様)を
UHC MOS FET G2で作り2日前の夕方、鳴らしてみた。前夜に聴いたときの感想に
近い音だった。綺麗な音だ。次に回路は同じで終段に2SK2554を使ったアンプと
取り換えて聴いてみた。こちらは長年聴き慣れた音だ。

UHC G2と比べると全体的に音が違う。表現がむづかしいが、全体的に力強い音と
言えるだろうか。

昔、No.167を作ったときに受けた感想に近いように思えた。
このときは、2SK851を使ったアンプを2SK2554に切り替えたのだが、低音の出方に
驚いたものだ。

次に、2SK2554とUHC G2の2台のアンプをBTL接続で鳴らしてみた。
すると、なぜかUHC G2のほうが 音のレベルが小さい。ゲインが低いように聴こえる。
回路はほぼ同じなので、そんなはずはないと思い、ゲインを測定してみた。

 Lchが 12倍、Rchが12.4倍くらいだった。これだとゲインとしては問題ない
はずだが。聴感上ではゲインが低いように感じる。

これはどういうことなのか、わからないが、とにかくBTLの片方のアンプとしては
使い難い。音色と聴感上のゲインを合わせるには終段の石も2SK2554の統一したほうが
良さそうだった。

ということで、昨日は、UHC G2を2SK2554に取り換えた。簡単に音出しまでいけると
思っていたが、またも初歩的なミスで手間取ってしまった。昔なら数時間もあれば
こういう作業がこなせていたのに、、、。集中力が衰えているのを実感。

4時間ほど前にとりあえず、作業&チェック終了。BTL接続で現在 様子を眺めている。

ところで、今回 気になることがあった。

それは、単体で使うときは、電源投入後 終段のドレイン電流が350mA流れて
すぐに減り始め250mAの設定電流に落ち着く。

それが、BTL接続にするとLchの方のドレイン電流が電源投入直後には500mAくらいまで
流れる。 その後、徐々に設定の250mAに落ち着くのだが あまりいい気がしない。

これは、BTL接続にしたことにより 発生した状況だろうか。
熱補償が効かなかったら そのまま電流は増え続けていっただろうか。

 ということもありながら、どうにか 低域を2SK2554のアンプ 2台を使いBTL接続で
聴く環境はできた。あとは、音の出方、特に低音がどうなったかが問題だ。

それは、明日 試すことにしよう。