Schector改造記 番外編
昨年末のこと、家族から断捨離をしなさいと言われた。それなりにやっていたつもりだが、ついにギターの整理をすることにした。最近は弾くこともなくなった GibsonのES-335 1974年製に眼が行った。
この335は、弦をいまどきの細いのにすると、魅力が半減するギターだった。いまどきのギターの弦は1弦は0.9だが、335は 1.0ゲージでないと音がしょぼくなる。買った頃は1.2ではなかったか?
なので、指の力がない私にとって弾きこなせない。特にチョーキングを多用するBluesが好きなので、一段と苦しい。
でも、かのカラマーズー工場で製造さたもので、20代の半ばにローンを組んで買ったという思い入れのあるギターだった。墓場まで持っていくつもりだったが、意を決して処分することにした。オークションに出したら、正当な評価を受けて、約40万円で売れた。
それで、久しぶりにいいギターが欲しくなった。かねてから気になっていた ESPブランドのギターが欲しくなった。
運よく、 ESP SNAPPER-CTM というESP製のストラト系のギターでは最上位の機種の中古を入手することができた。でも、かなり使い込まれていてボディのあちこちに打痕があった。それはいいのだが、フレットがかなりすり減っていた。なので、フレットの打ち換えをすることにして長年の付き合いのある楽器屋に持ち込んだ。
で、店主いわく「この時期コロナの影響でプロのミュージシャンの仕事がなくなり、それでメンテナンスのために持ち込まれたギターが多くて、出来上がりがいつになるかわからないよ」と言われた。
「それは構わないよ」と言って預けた。
そのメンテナンスをやる人は、全国的に名前が知られる人だそうだ。確か、Jazzギタリストの渡辺香津美のギターを造った人が、この地にいると聴いているが、その人ではないだろうか?
そういうことがあり、半年が過ぎた数日前に、電話があり、メンテナンスが終わりましたとのこと。
すぐに受け取りに行った。
店主も暇そうだったので、「実は、最近珍しいギターを手に入れた」こと、昔、ヤフー・オークションが始まった頃に入手したSchectorのストラトに似ていること。ピックガードが真鍮製であり、Schectorのプリントがあること、なぜかヘッドには何のロゴもないこと、シリアル番号もないことを話した。
すると店主が、「それはたぶん Schector か Moonとして販売されたもので、真鍮製のピックガードが5万円だったことを覚えている」と言った。「本体価格は60万円くらいだった。いい音がするはずだ」とも言った。
そうESP SNAPPER-CTMとも違う、「いい音」がするのだ。
さて、これをどういうギターに仕上げるか、、、、悩ましくもあり、楽しみでもある。
とりあえず、その真鍮製のピックガードに適当にPUを取り付けてみた。
出てきた音は、何とも言えない音だった、妙な響きがあり、ちょっと戸惑った。ストラトタイプの配線にしたいが、なにしろ真鍮製のピックガードなので加工が大変だ。今後どうするか悩ましい。
このギターのいわれについては以下ののサイトが参考になった。
http://tani8n.cocolog-nifty.com/myguitar/2010/01/schecter.html