プーナ(puna)は、アルゼンチン北部からチリにまたがる
アンデス山脈中の標高3000~5000mの高原地帯。
punaとはケチュア語で高山病になるほどの高原という意味だとか。
6000m級の火山が点在し、巨大なカルデラが広がる。
雨がほとんど降らないため、草木はほとんど成長することはないが、
六角形の結晶が浮かび上がった塩湖と、ベガ(vega)と呼ばれる水のある草地帯には、
動物たちを見かけることができる。
この地域でよく見かけるのは、野生のビクーニャ。
ラクダ科に分類され、体長120cm、体重50kg位で、ラクダ科最小種。
グアナコと似ているが、体重はビクーニャの2倍前後あり、毛も長い。
彼らは、体毛の成長が遅く、肉も美味しくないのだとか・・・
そして、フラミンゴ
水かきのある長い脚と首、そして特異な形態の嘴をもつ水鳥。
塩湖で発生する藍藻を食物とし、巨大な群を形成している。
フラミンゴは、餌に含まれる甲殻類プランクトンにより体色が紅色になるのだとか。
生まれたばかりのフラミンゴの体色は白く、
色素を摂取しない状態が続くと徐々に体色が色褪せてしまうという。
この地域では、リャマが放牧されている。
リャマは、ビクーニャよりも、一回り大きい、やはりラクダ科の仲間。
古くから家畜として飼われており、荷物の運搬用に用いられとともに、
毛や皮は衣類用に加工されている。
肉は、臭みなどは殆どなく、むしろ、牛肉よりも食べやすいかも知れない。