第一部：青春真っ盛り編その７（呼び出し）

一年生の不良グループと一悶着あってから数日後、３年生の不良グループで
リーダー格の男が私のクラスにやってきました。

『ちょっと顔を貸せ』と言われ、校舎の外に出ると校内に一台の車が停まっていました。
その人に車に乗るように言われ車内に入ると先日、揉めた一年生不良グループで
リーダー格の生徒の兄貴が待っていました。

「こりゃあ、ヤバイ状況じゃないか・・・２～３発は殴られるんかな」とびびりまくっていたら
意外にも穏やかに喋り始めたのです。

びびりまくっていたのでハッキリとした事は憶えていないのですが、
多分『弟と仲良くしちゃってくれ』みたいな感じだったと思います。

後でわかった事ですが、本当は殴られる予定だったらしいのです。
それが、ある人の働きかけで状況が変わったのです。

又も、悪運の強さに救われたわけですが、そのある人とは後輩の姉の彼氏で
不良達のなかでは喧嘩も強くてかなり有名な人だったらしいです。

で、その人が事前に話をつけてくれていたおかげで私は無事に解放されたわけです。

その後輩も実は中学時代、体操部に所属していて一時は私と揉めていたのですが、
あまりに生意気な態度に一度、ビンタをしたことから何故か私と仲が良くなったのです。

その後輩も同じ一年生同士で弟の方と対立していたようです。

まあ、そのおかげで喧嘩も弱くて気の小さい私が、その後も悪ぶっていられたのですが。

つづく