合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

久しぶりに濃いバレエの話 なので興味がない人は飛ばしてね

2017-05-11 | バレエとかピアノとか

今日はバレエ団のアダルトクラス。やっぱりなんだかんだ、ここが一番レベルが高いんだなー。かつてセンターでついていけずに立ち尽くして泣きが入ったりしたこともあったっけ。当時と比べるとずいぶんメンバーのレベルが下がってるし、自分のレベルは(カメの歩みとはいえ)それなりに上がってきているから、中級クラスに付いていけないことはほぼなくなりました。石の上にも25年だよ!ちょっと長過ぎないか>自分 ともあれ、これからはどこか遠くない時点で必ず伸びが止まって停滞して、落ちていく瞬間を迎えるはず。その時どうするのかな、って日々考えてます。止めるのか続けるのか。とりあえず、体力的にも、技術的にも、回転もジャンプも、覚える力も、まだ上を向いているというのが自分を唯一褒められるところ。まあ、もとが低かったからなんだけど。。。


ともかく、今日は久しぶりに絶好調でした。センターでの結構速いコンビネーションの中でのダブルピルエット、グラリともせずにゆっくり余裕で降りられて、それが2回連続ブレなかった。先生から声が!
[TAMA, Your pirouette is GOOOOOOD ......... today! ]
最後に「today」が付いたのが正直すぎて、ものすごい笑いのツボにヒットしちゃったのだけども。

ここ数年(これも長いよ!)回転というか、ピルエットだけずっと調子悪かったのです。しかも、2カ月くらい前に未曾有の大スランプを迎え、何がなんだか自分でもわからないうちに「バレエなんてもちろんやったことないしこれからも一生無縁でしょう」という人よりもおそらく回れなくなっていました。ほんとに。よくコドモがふざけてクルッと回るあれもできなくなって。ギャグみたいだった。ほんとうにどうなっちゃってんの状態が2週間ほど続きました。そんなある日、鬼のロシア人教師(だったけど、最近すっかり心身ともに丸くなってる)S君のクラスで。回転を試みるたびにぶっ跳んでいく私を怪訝そうに見ていたS君、眉間にシワを寄せながら「何やってんだ、オマエ?」的に近づいてきたと思いきや、斜め左後ろから私の肩を前に向かってバシンっ! 「肩残ってる。ちゃんと一緒に持ってけ。」その瞬間、呪いが解けて、アラ不思議、ってちゃんとまた回れるようになったのでした。

右回りに左の肩が抵抗していたみたいで。。。それは確かに他の先生にも指摘されていたんだけど、それをどう直せるのかがよくわかっていなかったらしく…。スパルタすごい。体罰バンザイ(違)。すごいよワガノワ(泣)。それからしばらく付きっきりで直してくれたらほぼ「普通にできない人」レベルまで上昇しました。なんて嬉しい。もうすっかりかつての麗しい王子の面影なく、王子役で出てきても王様と見まごうばかりの貫禄を身に着けちゃってるS君だけど、尊敬してます。ちなみに、公演2ヶ月前に「衣装がきつくてさあ」なんて愚痴ってるS君にみんなで「今からアイスクリーム禁止ね!」とかイジったりできるくらいに仲良くもなりました。


そんなわけで、土曜日のS君は直しの天才、火曜日のTちゃんはもうもう、昔々書いたことがあるんだけどええ、そうなんです。あの時の超キュートで元気が良くて、的確でキビキビしたレッスンで憧れの先生に今毎週習えてるの!とにかくとにかく楽しすぎる。水曜日はI。彼女がまた筋肉質で美しくて音楽が踊っているようで、お手本見てるだけで吸い込まれそうで、またレッスンが充実してて、どこよりも長いロンデ・ジャンブ(片側7分ずつ!)に、グラン・バトマンが前横後ろ横各8回ずつという文字通り鬼のようなコンビネーションで毎度死にかけるのに死ぬほど楽しいという夢のレッスン。木曜日のHちゃんは娘みたいな年代なのに、知れば知る程尊敬に値する人物。週4回のレッスンはどの先生も素晴らしすぎて絶対に削れないここ2年です。本当はまだまだレッスン受けたい先生たちがいて、機会があれば飛び込むようにしているけれど、体と時間が足りなさすぎです。恵まれすぎて怖いわ~。


で、今日は右のダブルが調子よくて。それはたぶん、バレエ団のシニア・ソリストバレリーナで、たまにスクールで教えてくれることもあったCもクラスを受けていたおかげ。別のバレエ団からのバレリーナAちゃんも参加していました。やっぱり生で、しかも至近距離で見るとすごいんです、彼女たちって。あの、その、えーと、アナタの頭の上にある身体のパーツは本当に足ですか?手じゃなくて足ですよね?なんでそんなところに足があるんですか?みたいな。でもただ柔らかいだけなんかじゃない。もうなんというか、動きと動きの間の動きまでが美しすぎる。徹底的に筋肉でコントロールされた究極の動き。特に今期でこのバレエ団を離れて別のバレエ団のプリンシパルに迎えられるCの美しさが私にもちょっと魔法のおすそ分けをくれたんです。幸せなレッスンでした。いつかまたCのレッスンを受ける機会がありますように。




とあるクラスにて。かつて一緒にクラスを受けていたGちゃん。その後プロ養成のスクールへ巣立って、最近また町に帰ってきてたまに一緒にクラスを受けている。若い子たちは目の保養!しかしあまり励みにはならず、むしろ「ま、いっか」と諦めてしまう原因になりがちなので注意が必要な50代のワタクシ。



年度末でなんとバレエ団のTシャツが10ドルになっていたのを速攻getしてきました!最近とうとう着替えることもせず、この格好でダウンタウンから運転して帰ってきてしまうようになりました。アメリカ化進行中。日本ではあり得ないなあ。。。





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