大洪水により一年延期になっていたアルゼンチン、ドラード海外遠征に無事行って来ました。
成田に着いて、早々にアメリカン航空に荷物を預けたら、ロッドがスポーツ用品扱いで180cm でもOKとの話だったが、飛ぶ地域によって無料で積める長さが違うとの事、ブエノスアイレス行きは、長さ158cm までと言う。手配業者から聞いてた話と違う!!
片道4万円(往復8万円)の超過料金を払えば積めるらしいが、もったいないので一番長いGT用の主力の竿を泣く泣く置いて行く事にしました(自宅に強制送還)。
後々これが致命的になってしまうのでした(スピニングロッドが予備のジギング用の竿しかなくなってしまい、飛距離が非常に重要だという事が現地で投げてみてわかり、飛距離を出すのに大変苦労する事となってしまう)。
ロッドケースはその場で切断!!
成田からアメリカン航空でロサンゼルス経由でアルゼンチンのブエノスアイレス空港へ。
乗り換えのロサンゼルス空港
アルゼンチンに到着。サッカー王国なのに、全然雰囲気ないな~???
最終目的地のブエノスアイレス空港。意外と小さいな~
ここから陸路で東京から名古屋ぐらいの距離のロッジへ急ぎます。移動時間は7時間。
市内を離れるとずっと草原地帯。田舎です。300kmぐらいGSも何もないです、、、、
そして所々にウルグアイ川の支流が流れる。雰囲気のある川だ。この辺でもいそう!!
途中のPAで買ったお菓子
15日の夕方に成田を出て、時差で昼だか夜だかわからなくなりますが、2日目の16日朝方にはブエノスアイレスに到着(10+12時間=24時間)し、ロッジ到着は夕方になりました。なかなか綺麗。ここら辺の地名からとったのか「ラゾナ」と言うロッジ。従来のロッジは去年の豪雨で流されてしまった為、新築のロッジでした。
シャワーもエアコンもあり新しいベッドで快適。
出発からロッジ到着まで32時間は経過していました。時差ボケで頭が混乱しています。
到着後に夕食。がっつりポーク肉が出ました。日本人なら二人分の量です。ここに食事系はまとめておきます。ドリンク類はアルコールも含めて飲み放題です。
飼い犬ものんびり、ストレスフリーなのでしょう、、、夜もその辺でバタリと寝ます。
2階にはビリヤード、卓球台などが装備されている。
また、20キロ以上であろうドラードやピーコックバスやピラティスなどの剥製が飾られていた。
圧巻である。かなり興奮してきた!!
主食は「肉」で、朝、昼、夜、構わず2倍の量が出て来ます。どれも非常に美味しいですが、流石に全部食べられません。
毎回、夕食はこんな感じです。飲み物、食べ物、オールフリー。いくらでも要求すれば出てきます。
このビールはすごく美味しかった。珍しく毎日飲んじゃいました!!
3日目の朝となり、釣行1日目。
ダムサイトへと向かう。ワールドシャウラがズラリと並ぶ。怪魚ハンターらしい!!
この場所は、アルゼンチンとウルグアイの国境となっており、左側半分がアルゼンチン、右側半分がウルグアイとなっています。
昔はアルゼンチン2艇、ウルグアイ2艇と高いライセンスを購入し、毎週金土日月に釣りを国から許可されます。
しかし、ウルグアイ側は今はやっていないので、実質的にはアルゼンチン側の2艇のみの独壇場です。
世界中から予約が入るので、ライセンスは3年先まで一杯だそうです。1番釣れるダムサイトの最上流はこのライセンスがないと入れません。赤い旗が両サイドに立っており、ライセンスを持ってない一般の船は入れないので、旗に沿って1列になってならんでいます。
しかし、警戒が甘いと少しづつオフサイド気味に突入してくるボートもいます。
時々警察のボートが見回りに来ます。見つかると赤旗のラインまで下がらせられます。
川の半分から左がアルゼンチン、右半分がウルグアイとなります。ここでも半分を越えると「国境超え」になり、逮捕されるまもしれないのです。
さらにダムサイト側に向かってもう1本赤い旗が立っており、そこからは、この2艇でさえも入ってはいけないエリアが設定されています。
ガイドは到着すると、アルゼンチン側のダムサイドの管理事務所警察の方にライセンスと6人のパスポートを見せに行きました。
そして、出て来た担当者にビールやら飲み物を大量に渡しました。スペイン語がわからないので何を言っているのかはわかりませんが、多分、このダメな領域に入らせて欲しいと言うお願いであると何となく理解しました。これがその概略図です。
いよいよ実釣開始!! ガイドの指示する方向にポッパーをフルキャスト、超早巻き、フルキャスト、超早巻き、、、非常に疲れます。GTの様な釣りです。しかも、超早巻きなので、GT釣りの10倍大変です。
トップでドッグウォークと言うよりも、水面スキップと言う感じの速さで、正直これで釣れるのか最初は不安でしたが、、、
その不安は一気に消し去られました。
巨大な黄金の魚体が、突然水面を割って飛び出してルアーにアタックしました!! ヒットです。体重20kgの魚がトップでルアーにアタックしてくる訳で、バイトの衝撃は想像を超えていました。
「アップ!! アップ!!」ガイドが叫びまくります。フッキングしろと言う指示です。そうです。ドラードはルアーを咥えているだけなのです。GT釣りの様に針掛かりをさせなくてはなりません。渾身の力を込めて鬼フッキングです!!
何とかファイトに持ち込めました。思いっきり絞り込んだソルティガ6000GTのドラグ30kgですが、激しく唸り出されて行きます。とんでもない力です。太い竿が見たことがないぐらいカーブを描きます。
竿を絞り込んで潜ったと思ったらあの巨体での大ジャンプ。痺れます!!
魚が疲れないと暴れて危ないらしく、ガイドは相当弱らないとランディングはしません。
相当な時間がかかりましたが何とか引き寄せ、ガイドがランディング。捕獲しました!! 計測してみると40ポンド(18kg)です。
YouTubeで観る方はこちら、、、(短いですが)
https://youtu.be/TGWQ_gcb45s
https://youtu.be/9Zsv7B6fY5Y
ルアーは1回ですでにボロボロです。恐ろしい歯の力です。
ズボンにドラードの鱗の跡、、、勲章です!!
午前中はその後はバラシはあるものの、乗りませんでした。
12時でロッジに戻り昼食です。午後は3時まで休憩を入れて午後7時まで4時間の釣行です.
午後の釣り開始です。
死ぬほどキャスティング、早巻の末に何度か出ますが、針に乗らなかったり、フックを伸ばされたり、、、
ワイヤーを引きちぎられたり、、、
スプリットリングごとなくなったり、、、100ポンドに耐え得るスナップごと持っていかれたり、、、
なかなか獲れません。この日はこれで終了。
2日目です。この日は、ペンシルベイトしか投げさせてくれませんでした。相当のこだわりと自信があるのでしょう、ガイドからは徹底してルアーも指示されます。
今日も鬼キャストに鬼巻き、繰り返し、、、、
ポイント移動を繰り返し、ローテーションしてダムからの放水で水流が発生するタイミングで出ました!!
今度の奴は昨日より引きが強いです。期待が持てます、、、散々引きづりまわされたあげく、やっと上がりました。
計測してみると、45ポンド(20kg)が出ました!! 目標達成です!!
痺れました。ルアーはローデッド180です。良くみてもらうとテールのトリプルフックが3本とも伸ばされています。驚愕のパワーです!!
しかし、ローデッド180の中でも、緑が入ったこの「シイラカラー」が一番良いみたいです。他のメンバーでも一番ヒット率が高かったです。なかなか売っておらず、1本も買えませんでした、、、
夕方近くにこの日はもう1本追加出来ました。40ポンド(18kg)です。
なかなか出ないですが、出ると確実に30ポンド(15kg)は超えてきます。想像以上です。10kg以下は釣れません。
ルアーは、もうローテッド180は持っていかれてないので、仕方なく「シマノ製ヘッド・ディップ140」をチョイス。何度か出ますが乗らず、鋭い歯でもうボロボロです。
3日目は、2日目の日差しに祟られ、熱射病気味に、、、1日休憩する事にしました。無理は出来ません。最終日に賭ける事にしました。
代わりに企画業者の添乗員に1日やってもらう事にしました。添乗員は勿論「怪魚ハンター」であり、喜んで1日楽しんでくれました。キッチリ数本デカいの上げていました。
釣行最終日の4日目、午前中はあいにくの雷雨!! 待機となりました。正直、皆疲れ切っていたので、良い休息が取れました。
まだ雨が降っていましたが、午後3時から釣り開始!! 雷が去っていったので出来る様です。
ダムサイトに到着してみると、かなり増水していました。今日はトップの日ではない様です。ガイドから「ディープダイバー」の指示が出ました。
ダムサイト側からボートを流し、流れに任せて船を流し、ディープダイバーをキャストし、常に底をゴツゴツと感じながら誘っていきます。流すラインを変え、繰り返し攻めていると、「ドカン!!」と竿を持っていかれる様な当たり!!
この日はベイト竿のツララ・アベントゥーラ59にリールはビックシューターWM60を使っていましたが、あの硬い竿が見たことがない程絞り込まれていきました。
流れもきついのでてこずりましたが、何とか寄せると、今度はボート下に潜り込んで行きました。危ない、危ない、エンジンにラインを巻かれます、、、、何とか全力で引きづり出し、ランディングに持ち込みました。
上げてみると、意外とサイズは大した事はなく、40ポンド(18kg)でした。
最終的にデカいドラードにブチ切られて持って行かれましたが、ディープで大活躍したヨーズリ製シンキングミノー。
また、ここでは珍しい「タイガーショベルノーズ」も釣れました。かなりデカいです。
残念ながらこれでタイムアップ!! 釣りはこれにてすべて終了。
これが、今回持参したルアー達でした。
翌日は日本に帰る日です。
朝食の後は、ガイドさん達を招いて記念写真撮影。4日間の苦労を労います。
ロッジをAM11:00に出発し、空港到着PM6:30、7時間半の陸路移動です。
飛行機はPM8:46出発、ダラス着AM10:30(14時間)。
12:32ダラス発、翌日のPM4:50成田に到着(16時間)。長い旅でした。時差があるので計算が合いません、、、
アルゼンチンの出国手続きの時にひと悶着ありまして、この搭乗券の「SSSS」と言う英字が厄介で、航空業界での「セキュリティー度数」らしいのですが、Sが増えるごとにセキュリティーが厳しくなっていくのですが、4段階の最高レベルのチェックにされたらしく、1人づつ鍵付きの個室に呼ばれ、30分以上に渡る荷物チェックが始まりました。ロッドケースから手荷物は全部開けさせられ、1つ1つ物は何か聞かれました。
先日のアメリカ大統領によるイラン指導者爆撃事件の報復を恐れて、アメリカ国内に入る飛行機のセキュリティーが上がっていたみたいです。アメリカン航空なので仕方ないかもです、、、、
男の団体7人で、大荷物ばかりで全員「バズーカ砲」の様な物を持ち、相当怪しく見えたのでしょう、、、
なんか、服と右手の甲に変な液体塗られた、何だろうこれ???気持ち悪い!!
帰りは「ロサンゼルス」経由ではなく「ダラス国際空港」経由です。帰りは14時間+16時間=30時間と言う飛行時間になり更に遠かったです。
結局アルゼンチンではこの出国騒ぎで全く時間が取れず、お土産買えず、仕方ないので、アメリカのダラス国際空港内で買う事にしました。ルアー類が買えなかったのが残念です。元々釣り具屋自体がないのです。
結局、今回の釣行では、最大のサイズは75ポンド(34kg)110cmが出ました。
瞬殺で切られた魚もいたので、まだまだデカいのがいると思われます。40kg、40kg以上の奴もいるかもしれません。
ダム直下で酸素量、ベイトも豊富と言う理由で巨大化したと言う黄金の魚・ドラード、「黄金の川の虎」の異名を持つストロングな魚でした。
一生の記憶に残る魚だった事は間違いないです・・・・・
PS.それにしても遠かった、、、、
〈余談ですが、、、〉
このアルゼンチンから帰国した23日に、ちょうどネットで中国のコロナ騒ぎで、武漢が閉鎖されると言う事で、「中国から5,000人が日本に逃げて来ている」と言うニュースが入って来て、成田に到着したら、到着ロビーは中国人で溢れており、早々に荷物を宅配便で送り、高速バスで帰ろうとも思ったのですが、なにせ30時間と言う長旅で疲れ果ててしまい、都内のホテルに泊まって翌日の朝に帰る事にしました。一刻も早く空港から出たかったのです。その夜はすぐに爆睡して翌朝、新幹線で帰りました。
しかし、万が一の「無症状感染者」と言う事もあり得なくもないので、1ヶ月以上は自宅で引きこもり生活をしました、、、